全選手、ノートの1行目に「日本一」…大阪桐蔭

初優勝を飾り喜ぶ大阪桐蔭の選手ら

ラグビー・全国高校大会最終日(7日・大阪花園)――大阪桐蔭(大阪第1)が26―24で桐蔭学園(神奈川)を破り、初優勝した。5点のリードを許して前半を折り返した大阪桐蔭は、後半に入るとFW陣の縦への突破力を生かして2トライ。粘り強い防御で反撃をかわした。桐蔭学園は東福岡(福岡)と両校優勝だった2010年度以来2度目、単独では初となる頂点を狙ったが、届かなかった。

大阪桐蔭の真価が問われたのは試合終了間際だった。桐蔭学園の猛攻に遭い、後半28分、2点差に。さらに相手はキックオフの球をつなぎ、逆転を狙ってきた。

ロスタイムに入った時だ。敵陣22メートル内で相手CTBにパスが渡った瞬間、CTB高本が鋭く飛び出した。強烈なタックルを食らわせ、落球を誘う。このボールを奪い取ると、最後は高本がスタンドに蹴り込み、歓喜の時を迎えた。勝利の立役者となった高本は実はタックルが苦手で、3年間、タックルバッグに何度も体をぶつけて鍛えてきた。チームはタックル後のボール争奪戦で、何度も球を奪った。主将のCTB松山は「防御で圧力をかけることができた」と勝因を語った。

防御こそ大阪桐蔭の原点と言っていい。攻撃力に秀でた強豪がひしめく大阪府大会を勝ち抜き、全国の頂点にたどり着くため、綾部監督が目指したのが厳しい防御ができるチームだった。前回大会の決勝では後半に逆転負け。新チーム始動の日、選手は全員、ノートの1行目に「日本一」と書き、苦しい時間帯でも前へ出る防御を強化してきた。

「本当に最高の気持ち」と松山主将。高いレベルで磨いた盾が、初の栄冠をもたらした。(中安真人)

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