[つなげW杯]すべての道は代表に通ず? サンウルブズと候補合宿

ワラタス戦で先発した茂野(中央)。サンウルブズは日本代表入りに向けたアピールの場になっている

ラグビー日本代表により近づけるのはどちらか――。9月開幕のワールドカップ(W杯)日本大会へ向け、代表入りを目指す選手たちの前には今、二つの道がある。スーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズでのプレーと、代表候補合宿への参加だ。

「どっちが正解なのか。入れ替わるのかどうかもわからないし、不透明。あまり考えないようにしている」。サンウルブズでプレーするプロップ山下裕(神戸製鋼)は正直に打ち明ける。

並行して行われるサンウルブズの活動と代表候補合宿のどちらに参加するかは、各選手の疲労などを考慮し、代表の首脳陣が決める。サンウルブズでは、ニュージーランドや豪州などの代表選手が集まるスーパーラグビーの試合を通じてアピールできる。山下裕は23日のワラタス(豪)戦でスクラムを支え、存在感を示した。

一方、日本代表のジョセフ・ヘッドコーチが指揮する代表候補合宿では連日、首脳陣にプレーを見てもらえる。現在、リーチ(東芝)ら主力の多くが参加し、基礎技術を磨いている。サンウルブズのSH茂野(トヨタ自動車)は「(合宿が)気になったりはする」と明かしつつ、「試合に出て、いいプレーをしていけば、自然と(代表入りに)つながると思う」と力を込める。

今後、サンウルブズと代表候補合宿のメンバーは入れ替えていく方針で、日本ラグビー協会の薫田真広・強化委員長は「1~5月はこの体制で活動し、6月から(W杯直前の)パシフィック・ネーションズ杯に向けた日本代表の準備をしていきたい」と説明する。

歴史的3勝という成果を出した2015年の前回W杯の直前は、4月からの長期合宿で戦術の浸透や体力の向上を図った。サンウルブズ発足前の当時と比べると、今回は選手のアピールの場が複数あり、首脳陣がより多くの選手の状況を把握できるメリットがありそうだ。(帯津智昭)

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