[つなげW杯]人格育てる「ノーサイド」


NPO法人「TOSS」が作成した、ラグビーを題材にした授業用小冊子

NPO法人「TOSS」が作成した、ラグビーを題材にした授業用小冊子

今秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会を前に、各地の小中学校でラグビーを題材にした授業が行われている。フェアプレー精神やお互いを尊重する姿勢など、「ラグビーは道徳にぴったりの教材」と現場の教諭からも好評だ。

「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン。一人はみんなのために、みんなは一人のために」。15日に東京都足立区立弥生小で行われた授業。ラグビーのチームプレーを表す言葉を、5年2組の児童32人が声を合わせて読み上げた。

授業では、2015年の前回W杯で日本代表が歴史的金星を挙げた南アフリカ戦に注目。「勝って歴史を変える」との思いで選手たちが逆転トライを狙った場面で、「この決断には何が必要だったか」などを、全員で考えた。試合後に両チームの選手たちが健闘をたたえ合う「ノーサイドの精神」についても学んだ。

指導した桜木泰自教諭は「チームプレーなど、ラグビーは教育的な価値が高い」と話し、菊池青空(そら)君は「仲間や敵とか関係なく、分かち合うところが面白いと思った」と感想を語った。

授業は、W杯日本大会組織委員会の事業の一環。教育研究を行っているNPO法人「TOSS」が委託を受け、これまでに授業で使う小冊子を13万7000部発行、各校の授業で活用されてきた。

国際統括団体ワールドラグビーが掲げる「ラグビー憲章」では、「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」の五つが中心的な価値とされる。W杯をきっかけに、こうしたラグビーの精神が子供たちに伝われば、何よりのレガシー(遺産)となる。(帯津智昭)

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