イングランド<序>紳士も淑女もとりこ

 アウンドル校でラグビーに取り組む女子生徒ら。裾野は広がっている(3月21日)=岡田浩幸撮影
アウンドル校でラグビーに取り組む女子生徒ら。裾野は広がっている(3月21日)=岡田浩幸撮影

ラグビーワールド・イングランド<序>

ロンドンから北へ約150キロ、1556年創立の名門私立校「アウンドル校」にある芝のグラウンドで、女子生徒たちが楕円(だえん)球を追っていた。同校の女子代表、リリーローズ・テビュットさん(17)は今年からラグビーを始め、「一人でも手を抜けば防御が破られる。誰もが責任と信頼を感じてプレーできるところが好き」と笑顔で話す。

欧州では古くから、民衆がボールを奪い合う祭事や競技が各地であった。英国ではフットボールと呼ばれ、上流階級の男子が通う私立校で盛んだった。19世紀に名門「ラグビー校」で誕生したラグビーは心身を鍛え、勇敢さや団結力を象徴する「紳士のスポーツ」として、世界に伝わった。

近年は女性に普及するなど裾野が広がっている。1990年に共学となったアウンドル校は「女子にも人気が高まっている」と、昨年、女子の授業に取り入れた。英国では女性の競技人口が急増し、プロ選手も誕生した。

紳士も淑女もとりこにして、人種や国籍を超えて愛されるラグビー。その世界最高峰の大会、ワールドカップ(W杯)が9月20日~11月2日、欧州や南半球の「伝統国」を離れ、初めて日本で開催される。(4月18日付本紙朝刊掲載)

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