ラグビー入門書 心構え指南…元日本代表・大野「困難でも前向きに」

入門書「はじめてのラグビー」を手にする大野

ラグビーの元日本代表ロックで歴代最多の98キャップを誇る大野均(41)(東芝)が監修した入門書「はじめてのラグビー」(世界文化社)が、出版された。9月開幕のワールドカップ(W杯)日本大会を間近に控え、大野は「選手がどういう思いで戦っているのかを知ってもらえれば」と語る。

過去W杯3大会に出場した大野によるラグビーの基本的な技術のアドバイスのほか、練習での心構え、試合に出る時の気持ちの作り方などを掲載している。

他の入門書と異なるのは、「けがをした時」「レギュラーになれなかった時」という困難に直面した際の対応を取り上げた点だ。自身の経験を踏まえ、「順風満帆にいく選手は、そういない。必ずみんながつまずく部分を、いかにポジティブ(前向き)に乗り越えるか。その助けになればうれしい」との思いが込められている。

何事もポジティブにとらえる思考は、大野のラグビー人生そのものだ。高校までは野球部で、ラグビーを始めたのは日大工学部に入学してから。「東芝に入ってからも、自分が一番へたくそだというメンタルから始まっている。全てをポジティブにとらえてきたからこそ、日本代表にもなれたと思っている」と振り返る。体を張ったプレーを見せ、巨漢の外国人選手相手に立ち向かってきた大野が伝えたいことが詰まっている。

代表から遠ざかる現在、後輩たちには「日本で開催されるW杯の時期に選手としてのピークが重なるのは、本当に一生に一度のこと。日本代表でプレーできることを幸せに感じてほしい」とエールを送っている。(帯津智昭)

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