合宿はお任せ 日本代表も…ようこそW杯@宮崎

日本代表が練習するグラウンドの脇には、ファンの応援メッセージが書き込まれている(6月27日)

宮崎県は温暖な気候、充実した施設から、プロ野球やJリーグのチームがキャンプを張るなど、スポーツ合宿が盛んな地として知られる。ラグビー日本代表が6月から長期合宿で滞在している宮崎市では、選手とファンが交流し、W杯本番が迫る雰囲気になっている。

猛練習に励む選手たちの姿を間近に見ることができ、応援メッセージを書き込むボードもある。練習後は、徒歩でホテルに戻る選手からサインをもらったり、写真を撮ったりするファンの姿が目立った。

県や市は、グラウンド脇にある仮設のミーティング室とジムの設置費用を支援した。県観光推進課スポーツランド推進室の村田充生・副主幹は「日本代表が合宿をすることで、宮崎の環境の良さがPRできる」と話す。2018年度、過去2番目に多い1335団体がスポーツ合宿で県内を訪れた。野球やサッカーだけでなく、様々な競技の合宿誘致につなげたい考えだ。

W杯では、前回大会で日本を指揮したジョーンズ監督率いる優勝候補のイングランド代表の公認キャンプ地になる。「日本やイングランドが合宿するのは、県全体の財産。世界からも注目される宮崎になる」と、県ラグビー協会の財津吉長(よしたけ)会長。W杯後も、チームと良好な関係が続くことを願っている。(帯津智昭)

<なるほど!ラグビー>トライ期待 反則でも笛吹かず

ラグビーでは、反則があっても主審が笛を吹かず、プレーがしばらく続くことがある。「アドバンテージ」と呼ばれるルールだ。

プレーを続ければ、反則をしなかったチームが有利な状況になると主審が判断した時に適用する。攻撃が失敗した場合は主審が笛を吹き、反則のあった場所に戻って攻撃を再開する。攻撃が続く場合、どこまでアドバンテージを適用するかの判断は、主審に任されている。

W杯の副審に選ばれた久保修平レフェリーに考え方を聞いた。

アドバンテージの醍醐だいご味は、トライにつながるかどうか。トライは観客も望むし、選手も狙っている。主審としても、よく我慢して笛を吹かなかったということになる。この3者が一体となった時、良いアドバンテージの適用と言える。

ノックオンなどスクラムで再開する軽い反則が起きた際のアドバンテージの長さは、オフサイドなどペナルティーキック(PK)での再開となる反則でのアドバンテージに比べて短い。

敵陣でPK再開の重い反則が起きた場合、アドバンテージによる攻撃が失敗しても、3点が入るペナルティーゴール(PG)を狙える選択肢があることを頭に置いている。競った試合では、少し前進したからといって、簡単にアドバンテージを終了させないようにしている。

主審にとって永遠のテーマだ。時間帯、点差、人数、天候、風向きなど状況は様々。スクラムが弱いチームは、スクラムで再開するより、アドバンテージを生かしてボールをつなぎたい面もあるだろう。地域的、戦略的な利益に加え、チームの意図をくみながら判定していく。(日本ラグビー協会公認A級レフェリー)

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