日本進化 5トライ・・・苦手フィジー破る

日本4個目のトライを決める姫野=伊藤紘二撮影

ラグビー・パシフィック・ネーションズ杯(PNC)日本代表-フィジー代表(27日、岩手・釜石鵜住居復興スタジアム=読売新聞社後援)--ワールドカップ(W杯)日本大会に向けた今年初のテストマッチ(国・地域代表同士の国際試合)で、世界ランキング11位の日本が9位の強豪フィジーから5トライを奪い、34-21で快勝した。通算対戦成績は日本の4勝14敗で、2011年以来の勝利。開始直後に田村のPGで先制し、前半に4トライを挙げた。日本は8月3日、PNC第2戦で13位のトンガと大阪・花園で対戦する。

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パスで崩す 戦術に幅

キックを敵陣へ蹴りこんで相手防御を崩す戦法に取り組んできた日本が、いつもと違う「顔」を見せた。

鮮やかなランニングとパス技術を兼ね備える選手がそろうフィジー相手にボールを渡すと、ピンチを招く。実際、前半12分には日本が蹴った球を拾われ、カウンターからトライを許した。

効果的だったのは、球を保持し、パスをつなぐ攻めだった。前半5分過ぎ、敵陣深くのラインアウトからモールを押し、最後は田村のキックを福岡がインゴールで押さえて初トライを奪う。前半19分、ゴール前のサインプレーから松島がトライ。4分後には、田村の長いパスの後、マフィ、堀江、松島と鮮やかにつなぎ、最後はフリーのラファエレがトライを決めた。

後半は、フィジーの力強い攻撃に苦しみながらも1トライに抑えた。接点での動きやタックル、攻撃から防御に転じた場面の対応は、宮崎での長期合宿で取り組んできた成果が表れた。茂野は「ボールを持たせると危険なチーム。前半最初の20分間はボールを保持しようとした。それができて良かった」と言い、ジョセフ・ヘッドコーチは「(合宿の)成果をプレーで証明できた」と評価した。

8強入りを目指すW杯まで2か月を切った中、苦手の難敵を破った。戦い方の引き出しの多さも示し、日本は大きな自信と手応えをつかんだ。(矢萩雅人)

フィジー・マッキー監督「日本はスタートが非常に良かった。解決策を見つけようとしたが、日本の防御がタフで難しかった」

松島(左)がボールを蹴ってインゴールに進みトライを決める

松島 ドリブルトライ

松島がトライゲッターとしての真骨頂を見せた。前半19分にゴール前のサインプレーからトライ。後半15分にはこぼれ球に反応して前方へ蹴り、ドリブルで相手との走り合いに勝ってインゴールで押さえた。昨秋はけがで代表を辞退し、宮崎合宿では本職のFBではなくWTBで練習を重ねた。「トライを取る役割は同じ。こだわってきた所を出せた」と久々の代表戦で躍動した。

トンプソンが最年長出場

38歳3か月のトンプソンルーク(近鉄)が27日のフィジー戦でフル出場し、日本代表の最年長キャップ記録を更新した。これまでの記録は大野均(東芝)の38歳1か月。

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