ラグビー代表 自陣での反則減らせ…ボールロスト 3戦で42回

後半、密集で反則を取られとまどった表情を見せる日本の選手たち=伊藤紘二撮影

ラグビー日本代表は10日にフィジーで行われたパシフィック・ネーションズ杯の最終戦で米国を34―20で下し、3戦全勝で優勝を決めた。9月20日開幕のワールドカップ(W杯)日本大会に向けて弾みがついたが、攻撃時の反則やミスなどでボールを失う課題も浮き彫りになった。

前半39分、ボールを持ち込んだ自陣のラックで日本が反則。米国がPGを決め、7点差に追い上げられて折り返した。後半31分には、自陣ゴール前のスクラムで日本が押し込まれてボールを奪われ、そのままつながれてトライを許した。スクラムの新ルールへの対応の難しさはあったが、あまりにあっけない失点だった。

データスタジアム社の集計によると、日本が攻撃時に反則やノックオン、密集でのターンオーバーなどでボールを失ったのは14回。リーチ主将は「ディシプリン(規律)が課題」と指摘し、他の選手も異口同音に反省の弁を述べた。今大会は3試合とも14回。試合を重ねながら修正を図り、チームとして克服することができなかった。

W杯本番では自陣での反則やミスは致命傷になりかねない。特に、グループリーグで対戦する格上のアイルランドとスコットランドには、隙を見せるとすかさず付け入られるはずだ。今大会の自陣での反則数を見ると、米国戦が8回と最も多かった。プロップ稲垣は「W杯では自陣で反則を重ねると即3失点。一つのミスが一気に試合の局面を変えかねない」と危機感を強める。

今大会の日本は体格で上回る相手選手を複数のタックルで止める防御で成長の跡を示した。W杯での悲願の決勝トーナメント進出のためには、あとはチャンスを得点につなげられる粘り強さと確実性が求められる。(今井恵太)

関連ニュース

<<
ニュース一覧へ戻る
>>