[なるほど!ラグビー]ビデオ判定「TMO」 使い時が肝心

ラグビーでは、主審の判定を2人の副審と映像を見てサポートする「TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)」が支える。W杯日本大会で副審を務める久保修平レフェリーに役割分担などを聞いた。

ボールがある場所に選手が集まり、反則が起きる。密集からボールが出てくるのが速く、主審が密集から目を離せない時、オフサイドなどの判定を副審がサポートする。副審のメインの仕事と言ってもいいほどだ。

両チーム計30人の選手の動きを主審1人で見るのは無理であり、主審が見逃した部分を副審がカバーする。主審は走りながら、目でボールをとらえつつ、片方の耳で選手の声を聞き、もう一方の耳で副審からの情報を無線で聞く。反則があった場合、副審は「ブルー、5番、ハイタックル」などとジャージーの色と背番号、反則の種類を主審に伝え、主審がプレーを止めるかどうかを判断する。

TMO担当は、「なぜトライなのか」などについて、映像に基づいて正しく説明する能力が優れている。主審に映像を見るように要望することもあるし、主審がTMOを求めることもある。

状況にもよるが、TMOを使うと1分はかかる。簡単に判定できる場面で使うと、間延びしてしまう。

一方で、副審を担当した欧州6か国対抗で、私がトライと判定したものの、映像で見ると、実はきわどかった場面があった。確信はあったが、私から位置が遠かった。試合後、「TMOを使ってもいいんだぞ」と言われた。TMOを使うべきかどうか、見極めが重要だと感じている。(日本ラグビー協会公認A級レフェリー)

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