Jヴィレッジ 戻った歓声…ようこそW杯@福島

福島県はアルゼンチンの公認キャンプ地に選ばれ、同県いわき市ではサモアが事前キャンプを張る。

アルゼンチンとは不思議な縁がある。2002年サッカーW杯日韓大会では、同国代表がサッカー施設「Jヴィレッジ」(同県楢葉町、広野町)で合宿した。同県川俣町では1975年から、アルゼンチン・コスキン市の音楽祭を再現した日本最大級の中南米音楽の祭典「コスキン・エン・ハポン」が毎年開かれている。町内の小学校の給食にアルゼンチン料理が出されるといった交流も続く。

2011年3月の東京電力福島第一原発事故後、廃炉・復旧作業の拠点となっていたJヴィレッジは今年4月、営業を全面再開した。7月には初めて、トップリーグの公式戦となるカップ戦の東芝―サニックスが行われた。大雨が降り、肌寒い天気にもかかわらず、1785人が声援を送った。

この試合には、福島県郡山市出身で、日本代表として歴代最多98キャップを誇る大野(東芝)も出場。過去3大会のW杯と同様に体を張ったプレーで故郷のファンを沸かせ、「原発事故の影響でJヴィレッジがぼろぼろになった姿を映像で見てきた。ラグビーのカップ戦ができるところまで戻り、不可能はないと感じている」と感慨深げに語った。東日本大震災から8年。W杯のキャンプ地に選ばれたことは、復興が進んだ証しと言える。(帯津智昭)

Jヴィレッジで初めて行われたトップリーグの公式戦。雨の中、多くのファンが観戦に訪れた(7月6日)

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