富士山頂に信念のトライ、元ラガーマンW杯応援

富士山山頂に置かれたラグビーW杯の優勝トロフィー「ウェブ・エリス杯」の前でトライする長沢奏喜さん=尾賀聡撮影

20日に開幕するラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会を盛り上げようと、世界中で「ラグビー登山」に挑んできた愛知県春日井市の長沢奏喜(そうき)さん(34)が8月27日、最後の目的地として富士山にラグビーボールを持って登り、山頂で「トライ」を決めた。

各国の最高峰 踏破

元ラガーマンの長沢さんは、2017年3月から2年半をかけ、過去にW杯に出場した25の国・地域で最高峰や主要な山にボールを持って登り、山頂で「トライ」を重ねてきた。その様子を自撮りして、自身のブログやSNSにアップしている。今年5月に挑んだカナダのローガン(5959メートル)では仲間が高山病にかかり、唯一の失敗に終わったが、「何かしら跡を残したい」と、バンクーバー市内の最高地点である公園で「トライ」した。

現地の人や他の登山者から「なぜラグビーボールを持っているんだ」と尋ねられれば、W杯日本大会をPRしたり、ボールをパスしたりした。交流を深めることで協力してくれる人もおり、「ラグビーは言葉以上に強いコミュニケーション手段だった」と振り返る。

かかった費用は1500万円。この挑戦のために仕事を辞めており、貯金を取り崩したほか、クラウドファンディングで700万円を集め、営業でスポンサー収入400万円も得た。

富士山には、W杯の優勝トロフィー「ウェブ・エリス杯」を山頂に掲げる大会組織委員会のイベントに合わせて登った。持ち歩いたボールはずっと同じで、長沢さんは「このボールには世界中のファンの熱気と愛が詰まっている。こんなことが達成できるとは」と感激の涙を流した。(田上幸広)

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