ラグビー「桜ジャージー」大人気、年20万枚販売見込む

8月30日、東京都内でラグビーワールドカップ(W杯)のオフィシャルカーを披露するセレモニーが行われた。計275台の英国製高級SUV(スポーツ用多目的車)を提供するジャガー・ランドローバー・ジャパンのマグナス・ハンソン社長は、「2011年大会からW杯をサポートしていることが誇り」とラグビーとの結びつきを強調した。

サッカーW杯と五輪に次ぐ巨大スポーツイベントであるラグビーW杯は、スポンサーがブランドをアピールする絶好の場だ。大会と結びつけたプロモーション活動が全世界でできる「ワールドワイドパートナー」、国内向けの「オフィシャルスポンサー」、専門分野の商品供給を独占的に行う「トーナメントサプライヤー」の3分野がある。

「品位」「結束」「規律」といったラグビー固有のイメージが好まれ、最上位のワールドワイドパートナーには英ランドローバーや米マスターカードなど、世界的な企業6社が名を連ねる。一方、もともと競技と結びつきがある企業にとって、今大会はかつてない市場拡大のチャンスだ。

カンタベリー、1997年から提供…開発重ねる

日本代表にジャージーを提供するのは、トーナメントサプライヤーでもあるカンタベリー。W杯用ジャージーのレプリカが発売された7月10日、東京都港区の「カンタベリーショップ青山」には、開店前に100人ほどの客が来店した。「昔に比べ、日本のジャージーへの関心が本当に高くなった」。日本法人の森本邦夫社長は感慨深げに語る。

日本代表ジャージーはレプリカの売り上げが年間800~1000枚程度だったが、日本が躍進した2015年大会を機に人気が急上昇。近年、スタジアムでジャージーを着て応援する観戦スタイルが浸透していることも追い風となり、新ジャージーは年間20万枚の売り上げを見込んでいる。

1904年にニュージーランドで設立されたカンタベリーは長年、母国代表「オールブラックス」のジャージーを手がけ、ブランド名を広めてきた。今大会は日本を含む出場7チームにジャージーを提供する。

日本代表のジャージーは1960年代から1996年まで別の国内メーカーが担当していたが、メーカーロゴの露出ができるようになったことで日本協会がコンペを実施し、1997年からカンタベリーブランドとなった。製造販売する「ゴールドウイン」(本社・東京)は、大会ごとに耐久性や軽量性などを追求。

2003年大会のジャージーから開発を担当している同社の沼田喜四司・技術主席(71)は、「複雑な動きが多いラグビーで、あらゆるプレーがスムーズにできることを目指す」といい、今回は縫い目をフラットにする技術を開発して肌に当たる際のストレスを軽減するなど、着心地も高めた。「最高のジャージーができた」と胸を張る。

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