タックル半減 防御後手…南ア戦 15年と比較

「大金星」一転 成功率も低下

ラグビー日本代表は6日のワールドカップ(W杯)日本大会前最後の強化試合(埼玉・熊谷)で、南アフリカ代表に7―41と大敗した。2015年の前回W杯で大金星を挙げた相手に6トライを奪われるなど、防御面で後手に回ったのが敗因の一つとなった。

象徴的なのは、前半31分の南アの3本目のトライ。日本はスクラムからのBKの展開攻撃に翻弄(ほんろう)された。南アはSHがSOポラードの前方にいたBK選手へパス。日本のBK陣は意表をつかれてタックルに入るのが遅れ、ボールはポラードからFBを経て左サイドで余っていたWTBマピンピへ渡った。日本のWTB松島が追いすがったが、マピンピは悠々とゴールラインへ走り込んだ。

15年大会の南ア戦では、日本のタックルが猛威を振るった。データスタジアム社の集計によると、15年の対戦では日本のタックル数は143回、成功率が86%に上った。それが、6日の試合では65回と半分以下に減り、成功率も81.5%に下降。腰から下に入ったタックルも15年の68%から42%へと減少した。2人以上で相手の突破を食い止める「ダブルタックル」も15年に52回だったのが、今回は24回にとどまった。

15年の日本代表は、南アの弱点を低いタックルへの対応にあると見ていた。それに対し、現代表はハンセン・ディフェンスコーチが「タックルはボール付近に入るようにこだわっている」と話すように、当時とは戦術的な違いもある。

20日開幕のW杯日本大会では、日本がグループリーグで上位2チームに入って準々決勝に進んだ場合は、南アと再戦する可能性がある。手の内をすべて見せることはできない事情もあったと思われるが、まずはアイルランドやスコットランドなど強敵と対戦するグループリーグまでにタックルの質と量を高める必要がある。(平地一紀)

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