日本 スキなし布陣…あす開幕 ロシア戦先発 堀江、姫野復帰


W杯初戦に向けて練習するリーチ(中央)ら日本代表の選手たち

W杯初戦に向けて練習するリーチ(中央)ら日本代表の選手たち

後半29分、イタリアのポレドリがトライを決める

後半29分、イタリアのポレドリがトライを決める

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は20日、日本―ロシア戦(東京スタジアム)で開幕する。2015年の前回大会で、優勝候補の南アフリカ相手に歴史的金星を挙げるなど3勝をマークしながら8強入りを逃した日本。開幕戦で快勝し、悲願の8強入りに向けて弾みをつけたい。18日には開幕戦の出場予定メンバーが発表された。

ほしい「ボーナス勝ち点」

日本は6日の南アフリカ戦(埼玉・熊谷)から、先発が7人入れ替わる。主将のリーチや田村、松島のほか、けがの影響で南ア戦はメンバー外だった堀江、姫野もスタメンに名を連ねた。南ア戦で右ふくらはぎを痛めたウィング福岡(パナソニック)、肩を負傷したナンバー8マフィ(NTTコミュニケーションズ)はメンバーから外れた。

スクラムハーフは茂野(トヨタ自動車)に代わって流が先発し、34歳の田中が控えに入った。日本のジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は流を「非常に良いリーダー。周りにも味方にも強く要求でき、重圧のかかる試合では、彼のような存在が必要」と評価。田中については「W杯でプレーするなど、高いレベルのラグビーを経験してきた」と期待する。

チーム最年長の38歳で、最多タイの4大会連続代表となるトンプソン、山中らが控えとしてベンチ入りした。

ロシアは、欧州予選で不正があったとして出場資格を取り消されたルーマニアに代わり、11年大会以来2度目のW杯出場権を手にした。世界ランキングは10位の日本に対して20位と格下だが、田村は「やれることは少ないけど、やると決めた時は全員で徹底してやってくる」と警戒する。

昨秋に中立地イングランドで対戦した際は、日本が32―27で競り勝ったものの、フォワード陣のパワーを生かした攻撃を止めきれずに反則を連発。相手司令塔の巧みなキックで陣形を崩される場面も目立った。日本としては、南ア戦で課題に挙がった、キックを蹴られた時の攻守の切り替えのスピードやボール争奪戦で相手を上回り、素早い攻撃で揺さぶりたい。

前回大会は南ア、スコットランドと3勝1敗で並びながら、4トライ以上奪った時などに与えられるボーナス勝ち点の差で、決勝トーナメント進出を逃した。勝利だけでなく、4トライ以上奪えるかも焦点となる。

ジョセフHCは「強いチームを構成できた。我々はロシアをリスペクトしている。ベストのパフォーマンスをしないと苦戦する」と話し、リーチは「プレーの細かい部分が大事になる。2戦目以降のことは考えず、自分たちがやるべきことを100%やりたい」と全力で立ち向かう意気込みを示した。

 
■各組の見どころ

 
アイルランド充実…A組
 世界ランキング1位で大会を迎えるアイルランドの1位突破が有力だ。昨年は欧州6か国対抗で全勝優勝、秋にはニュージーランドを破った。今月もウェールズに勝利するなど好調を維持する。スコットランドは強力FWに加えてBKも力がある。最終戦で対戦する日本は、ロシア、サモアに勝った上で2位を争う構図が現実的だ。BKに大柄な選手がそろうサモア、FWの強いロシアが波乱を狙う。

 
NZと南ア初戦で…B組
 3連覇を狙うニュージーランド(NZ)と、2度の優勝を誇る南アフリカのグループリーグ突破が有力だ。NZは世界ランキング1位の座は譲ったが、依然として戦力は充実している。南アフリカは肉体的な強さを生かして頂点を狙う。開幕翌日の21日に行われる優勝候補同士の対戦は、熱戦が期待される。イタリアは強力スクラムが武器。カナダは展開力で勝負し、ナミビアはW杯初勝利を目指す。

 
強豪国が勢ぞろい…C組
 グループリーグの最激戦区。2度目の優勝を狙うイングランドは、前回大会で日本のヘッドコーチを務めたジョーンズ氏が指揮を執り、安定したセットプレーから多彩な攻撃をする。フランスは、ランとパスを駆使した展開ラグビーが持ち味。アルゼンチンはスクラムの強さに定評があり、BK陣のキック力も高い。米国は近年力をつけており、トンガも勢いに乗った時の爆発力は侮れない。

 
ウェールズに勢い…D組
 今年の欧州6か国対抗で全勝優勝したウェールズと、2度のW杯制覇を誇る豪州が中心だ。ウェールズは堅守が武器で、どんな相手でも接戦に持ち込める安定感がある。豪州は人もボールも動くラグビーが健在。リオデジャネイロ五輪の7人制で金メダルに輝いたフィジーは、攻撃的なスタイルで2強に挑む。世界屈指の強力スクラムを擁するジョージアにも注目だ。ウルグアイは苦戦が予想される。

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