通勤のお供に楕円球…元ラガーマン、大会PRに一役

W杯日本大会をPRするため、ボールを持って出勤する内山さん(東京都千代田区で)

ラグビー・ワールドカップ(W杯)を広めよう――。トップリーグ・NTTコミュニケーションズの内山浩文ゼネラルマネジャー(38)が1月から、楕円(だえん)球を持って通勤し、日本大会をPRする取り組みを続けている。

「なぜボールを持っているんですか」。満員電車で、身長1メートル85の内山さんが肩に楕円球を抱えていると、近くの乗客から声がかかる。その瞬間、ここぞとばかりに20日開幕のW杯やラグビーの魅力を語り始める。

東京都世田谷区の自宅から千代田区大手町まで、私鉄と地下鉄を乗り継いで通勤。広い歩道では軽やかに楕円球を回転させ、時にルートを変え、多くの人の目につくように歩く。

活動を通じ、名刺交換した人は約240人に上る。共感した同僚らが同じ活動を始め、SNSで知り合った全国の約30人からも「私も始めた」と連絡を受けた。

アジア初のW杯開催が決まったのは2009年。トップリーグの選手で、引退後もラグビーに携わっていた内山さんだが、日本大会が近づいても盛り上がりが足りないと感じていた。

思い出したのは4年前に訪れたW杯イングランド大会だ。街中で楕円球を持ち歩けば、子供が寄ってきたり、パブで酒を振る舞われたりした。「球があるだけで交流できる」と実感した。

いざ活動を始めると、社内会議やランチでも球を手放さない徹底ぶり。最近は、W杯観戦のため訪日した外国人に声をかけられることもあるという。

「W杯が盛り上がれば、日本のラグビー界にかけがえのないレガシー(遺産)が残るはずだ」。そう信じて、11月2日の閉幕まで、楕円球と出勤するつもりだ。

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