ラグビーW杯開幕…ジャパン熱狂 快勝に「感動」「興奮」

やったぞ、ジャパン――。20日夜、東京スタジアム(東京都調布市)で始まったラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会。日本代表は開幕戦でロシア代表を逆転で下し、初の決勝トーナメント進出に向けて好スタートを切った。楕円(だえん)球の行方にスタジアムはどよめき、全国のファンゾーンは興奮に包まれた。

尽きぬ向上心 剛柔兼備…堀江 3度目大舞台

ロシア戦前半、ボールを持って突進する堀江選手

タッチラインから正確にボールを投げ入れて攻撃の起点になり、低いタックルでロシアの巨漢選手を食い止めた堀江翔太選手(33)。この日は常に周囲を見回し、仲間に指示を送り続けた。

ラグビーを始めた小学5年で身長約1メートル70、体重60キロ超。「小学生離れした体格で足も速く、球を持てば誰も止められない。まるで『走る小型冷蔵庫』でした」。大阪府のラグビースクールで一緒にプレーした上野裕己さん(33)は振り返る。

中学にはラグビー部がなく、バスケットボール部に入った。ドリブルがうまく、1年から主力に名を連ね、ボールを持つと、相手監督が「堀江が来たぞ」と叫ぶほど。だが、スクールには通い続け、仲間に「ラグビーに生かすためにバスケをしている」と打ち明けた。

「走ろうや」。バスケ部の仲間を夜の公園によく誘ったが、持ってくるのは楕円球。ボールを蹴ってもらい、キャッチを繰り返した。向上心に満ちた姿勢はその後も変わらず、今やスクラムの要でありながら、パスやステップで相手をかわす技術も持ち、「トータルフットボーラー」と評される。

休みには、妻の友加里さん(33)と5歳と2歳の娘を連れてキャンプを楽しむアウトドア派。特徴的なドレッドヘアは、妻子が「ケガをしませんように」と思いを込めて編み上げてくれる。

今大会で3度目となるW杯。「年齢的に次に臨めるかわからない。一戦一戦最後の気持ちで全力を尽くす」。試合前日に語った通り、体を張ったプレーでチームを支えた。

ロシアにも声援…キャンプ地さいたま

日本との開幕戦を戦ったロシア代表の公認キャンプ地・さいたま市からは、交流したロシアチームにエールが送られた。

今月15日には、ロシア代表のリン・ジョーンズ監督と選手らが、市内の高校生約70人にラグビーの基礎技術を教えた。参加した浦和工業高校ラグビー部3年の男子生徒(17)は、自宅のテレビで試合を見ながら、「ロシア代表は親切な選手が多かったので、応援しています」と話した。

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