<ロシア分析>セットプレー要警戒…横の揺さぶりに弱さ

日本は昨年11月のテストマッチでロシアと対戦し、32―27と苦しめられた。体格を生かしたパワーやセットプレーには注意が必要だ。ロシアは今年8月17日のイタリア(世界ランキング14位)とのテストマッチで15―85と大敗した。トライはイタリアの13本に対して2本。だが、その2トライに、日本が苦しめられたロシアの特長が垣間見える。

前半18分、ハーフウェーライン付近のラインアウトでロックのガルブゾフがボールを確保した。モールからバックス(BK)に展開すると、センターのオストロウシコが相手防御を突破して大きく前進。最後はスタンドオフのガイシンのキックパスを受けたウィングのゴロスニツキーが左隅に飛び込んだ。

身長1メートル90を超える両ロックを中心としたラインアウトには安定感がある。データスタジアム社の集計によると、イタリア戦の成功率は66.7%とやや落ちるが、11月の日本戦ではマイボールのラインアウト9本をすべて確保した。重量感のあるスクラムも攻撃の起点になりそうだ。

イタリア戦の後半39分のトライは、相手ゴール前でラックを連取し、ロックのフェドトコが強引にねじ込んだもの。日本は11月の対戦で反則を繰り返し、局地戦で前進する相手のスローペースに付き合わされた。ロシアの司令塔クシナリョフは「なるべくフォワードにボールを渡し、端から端にボールを動かすことにチャレンジしたい」と話す。

防御面は弱点が明確だ。イタリア戦では、奪われた13トライのうち8本を相手の2次攻撃までに許している。縦への攻撃に対しては接点ではね返す強さを見せる一方で横の揺さぶりに弱く、防御網をあっさり突破されるもろさも目立った。

11月の試合ではキックを効果的に使い、日本陣内でフォワードを生かす戦術をとったロシア。日本はセットプレーで互角に渡り合い、攻撃のテンポを上げて好調なBK陣を縦横無尽に走らせたい。(今井恵太)

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