[大野均の目]日本 高い対応力

ロシア戦では、日本はW杯の経験がない選手が多かった。序盤にミスを連発したことで、精神的な圧力を受けてしまった。

私が出場した2015年の前回W杯では初戦で南アフリカを破ったが、当時はあまり期待されておらず、失うものは何もない状態だった。一方、今回は自国開催で、格下のロシアは絶対に勝たなければいけない相手。満員のスタジアムの声援も、逆にプレッシャーになったのだろう。

ミスはあったが、それでも、4トライ以上で得られるボーナス点も取って勝てたのは、日本の地力の強さを証明したとも言える。開幕戦でW杯の雰囲気を感じた若い選手たちも、次戦は落ち着くだろう。いい勉強になった。

ラインアウトでは、前半は選手が動くサインが多かったが、相手が対応してきた後半は、投入する球のスピードを速くするやり方に切り替えた。日本の対応能力の高さを示した。一方、スクラムは、もっと相手に圧力をかけられると思っていたはずだが、逆に、体が少し浮いた瞬間にロシアのプレッシャーを受けていた。8人全員が低い姿勢をキープするのが今後の課題だ。

次に戦うアイルランドは、世界ランキング1位。ミスをすれば、敗戦につながる。ロシア戦で出たミスは、いずれも防げるもの。しっかりとトレーニングを積んできた日本の選手たちなら、なくすことができると思う。

おおの・ひとし  東芝所属の元日本代表ロック。W杯は2007、11、15年の3大会に出場した。日本代表として歴代最多の98キャップを持つ。41歳。

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