サモア急加速…縦へ 後半5トライ

後半8分、ロシア選手を振りきってトライを決めるサモアのフィドウ(右端)=伊藤紘二撮影

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は24日、日本と同じグループリーグA組で、初戦に臨んだサモアは6トライを挙げ、ロシアに逆転勝ちした。ロシアは2連敗。

1991、95年大会で8強入りの実績があるサモア。格下ロシアにリードを許したが、後半に目をさました。

選出メンバーの過半数がW杯初出場。未熟さからミスが相次ぎ、前半のうちに2人がシンビン(10分間の一時的退出)を宣告された。ジャクソン監督から「落ち着いて球を保持しよう」と指示された後半は、開始直後にアモサが逆転トライを決め、一息ついた。その後は縦を突く躍動感ある攻撃が出て、計6トライ。防御でも相手をノートライに封じる快勝となった。

人口約20万人の島国は、協会の財政難などから、代表戦に海外でプレーする選手をなかなか呼べない現状を抱える。計画的な強化ができず、世界ランキングも以前と比べると低迷している。

屈強な体と才能を持つ選手は多く、大舞台にかける意欲も高い。ただ、前半のように規律を欠き、粗削りなプレーが続くと、苦戦を強いられる。2トライのレイウアは「次のスコットランド戦は、より厳しいものになる」と気を引き締める。3戦目の日本も含め、前回大会で敗れた2チームへの雪辱、そして久々の決勝トーナメント進出を狙っている。(平地一紀)

ロシア連敗

ロシアは好機をものにできず、日本との開幕戦に続いて勝ち点が取れなかった。前半は司令塔のクシナリョフがペナルティーゴールを2本決め、1点リードで折り返した。だが、敵陣でリズムよく攻める度にミスを連発し、最後までトライを奪えなかった。W杯での初勝利にはまたしても手が届かず、主将のアルテミエフは「もう少しボールを丁寧に扱うべきだった」と悔やんだ。

サモア・ジャクソン監督 「後半は戦術を変えてボールを保持し、展開ラグビーをすることでうまくいった」

ロシア・ジョーンズ監督 「サモアにリズムがあり、私たちはミスをした。攻撃も防御もサモアにチャンスを与えるプレーをしてしまった」

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