「故郷」で円熟 雪辱へ サモア代表・ピシ…日本で長くプレー「大好き」

ロシアに快勝し、笑顔で歓声に応えるサモアのピシ=伊藤紘二撮影

ラグビー・ワールドカップ(W杯)のグループリーグA組で、日本代表のライバルとなるサモアに、日本をよく知る男がいる。2009~16年にトップリーグのサントリーやスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズでプレーしたトゥシ・ピシ(37)だ。「第二のふるさと」という日本で、15年前回大会で敗れた日本への雪辱と8強進出を狙う。

24日に34―9で快勝したロシアとの初戦。チーム最年長の司令塔は、鋭いステップで縦を突く持ち味を発揮しつつ、熟練のプレーでW杯初出場選手の多いチームを先導した。

前半30分を前に2選手が相次いでシンビン(10分間の一時的退出)となった後の場面が象徴的だった。13人で戦う時間を少しでも減らそうと、相手が反則をすると、ペナルティーゴールを狙った。長い距離のキックは失敗に終わったが、ゆっくりと蹴ることで時間を費やすことには成功。後半に落ち着いたチームは逆転勝ちした。前半に気合が空回りした若手らに対し、「積極的なプレーで貢献したいと思っている(のは悪くない)。技術面を修正すればいい」と思いやった。

W杯出場は3度目。10月5日に3戦目で迎える日本戦については、「重圧は開催国に大きくかかる。自分たちはいつも通り準備するだけ」と自然体の構えだ。

W杯後は、トップチャレンジリーグの豊田自動織機でプレーする。「自分も家族も大好き」な日本で、輝きを放ち続ける。(平地一紀)

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