アイルランドは応援も凄い~スタジアムの一体感を演出

日本代表が28日に戦うアイルランドは、ファンの応援が熱いことでも有名です。フォワード(FW)戦で圧倒して勝利した初戦のスコットランド戦では、スタンドのファンも、テンションの高さと声援の大きさで相手チームファンを圧倒していまし た。大会の公式インスタグラムには、試合後に駅の構内で歌って盛り上がる映像が投稿されており、これを見ただけでも彼らの熱さが伝わってきます。

■ビールでテンションを上げる

スタンドで盛り上がるアイルランドのファン(22日、横浜国際総合競技場で=伊藤紘二撮影)

アイルランドは出場国の中で、1人当たりの年間ビール消費量が94.9リットルで1位(2017年、キリンの調査から。日 本は40.1リットル)です。スコットランド戦では、会場に行く途中のバーでビールを飲み、試合前からテンションを上げてい ました。

試合が始まると、FWがトライ目前で連続攻撃を仕掛けているときなどに、「オーレ」などのコールが会場の一部から自然発生します。すると離れた場所で観戦しているアイルランドファンが応じ、それが会場全体に広がり、大合唱になって選手に力を与えていました。

日本の野球やサッカーの応援とは違い、ラグビーワールドカップの応援では応援団が統率したり、鳴り物を使ったりすることがありません。アイルランドファンは「あうんの呼吸」で、すぐに一体感を作り出します。

■ウェーブの波に乗る? 乗らない?

また、アイルランドファンは自国の選手を応援するだけではなく、敵味方を超えて、会場全体を盛り上げようとします。スコットランド戦では、スタジアムを1周させるウェーブが始まり、スコットランドのファンも応じましたが、日本人の観客の一部が応じず止まってしまいました。アイルランドファンは何度も試みましたが、結局、一部の日本人観客は最後まで応じず、ウェーブが会場を回りきることはありませでした。

日本のラグビートップリーグ、リコーブラックラムズの私設応援団のメンバーで、アイルランド戦も観戦し、その様子を見 ていた桜樹メエさんは「日本のラグビーファンには、試合は黙って見るものと考え、プレー中の応援を嫌がる人もいます」と いいます。

ただ今大会では、会場の一体感を出そうと、主催者側も試合中、会場の大画面に浮世絵師・写楽の役者絵を重ねて「いょー」という掛け声を入れたり、三三七拍子のテンポを刻んだ音を出して拍手を促したりしています。このことから桜樹さんは、「ワールドカップのお祭りムードを楽しみたいと思っている人も多い。『ラグビー応援はこうあるべし』というこだわりはい ったん横に置き、アイルランドファンの応援スタイルも受け入れて、一緒に楽しむのもよいのでは」と提案しています。

インスタグラムから

スコットランド戦では、日本人の観客が、アイルランド代表チームの歌(ラグビー・アンセム)「Ireland’s Call(アイルランズ・コール)」の歌詞カードを持って歌う様子の写真が大会の公式インスタグラムに投稿され、世界中から称賛の声があがりました。

28日は試合だけでなく、両国ファンの応援にも注目が集まりそうです。

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