サッカーW杯発、ラグビーW杯経由、東京五輪行き

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、28日に日本対アイルランドの試合が行われる静岡エコパスタジアム(静岡県袋井市)では、無料で国旗などをフェースペイントしてくれるブースも人気を集めています。

日の丸を顔に描くボランティア

フェースペイントを描いているのは、地元のボランティア団体「アイラブエコパの会」。その中心となっているのが会長の斎木薫さん(56)です。

フェースペイントの様子を見守る斎木さん(左)

斎木さんは、1998年のサッカーワールドカップを現地で観戦。会場の外でも、世界の人たちが言葉の壁を越えて楽しく交流する姿に感動し、サッカーワールドカップを地元に誘致しようと、招致活動に取り組んできました。サッカーの盛んな静岡県にあって「不毛の地」だった袋井市にサッカーを根付かせようと「25時間連続サッカー」などのイベントを企画して機運を高めたこともあります。

招致活動が実って、エコパスタジアムでサッカーW杯の計4試合が行なわれることが決まると、斎木さんは世界から来る人たちをもてなそうと、会を設立しました。大会期間中にフェースペイントをすると盛り上がったことから、その後もエコパスタジアムで行なわれるJリーグの試合でも行なうようになりました。

サッカーW杯の開催がきっかけとなって、市内でボランティア活動の輪が広がりました。中学時代に参加した子供が大人になると会の中心メンバーとして活躍し、子供たちにボランティアを教えるなど、おもてなしの活動が引き継がれるようになったといいます。受け入れ態勢が整ったこともあり、来年の東京オリンピックでは、アイルランド選手団のキャンプ地に決まりました。

サッカーW杯から始まった「おもてなし」の遺産(レガシー)はラグビーW杯で実績を積み重ね、東京オリンピックへと引き継がれようとしています。斎木さんは「地元を知ってもらうこともうれしいし、おもてなしをすることで地元の人たちが元気で笑顔になるのもうれしい」と話しています。(読売新聞オンライン 河合良昭)

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