【直前解説】アイルランドの強さとは? ジャパンはどう立ち向かうか

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、日本は28日、優勝候補のアイルランドに静岡エコパスタジアムで挑む。相手は一体、どこが強くて、どんな強者が集まっているのか。読売新聞オンラインで試合を解説する高橋銀太郎さん(元トップリーグ・クボタ副将)に聞いた。

昨年の世界最優秀選手賞に輝いた司令塔のセクストンは、右足のケガで日本戦を欠場する。だが、ほかにも素晴らしいタレントをずらりとそろえている。フォワードの強さに定評あり、スコットランドに完勝した今大会初戦も、モールで押し込むトライを重ねた。だが、今はバックスも高い技術とスピードを兼ね備えた顔ぶれだ。

バックスの得点源はストックデールだ。23歳の快足ウィングは、身長が1メートル90超、体重も100キロ超という巨漢。2018年の欧州6か国対抗でトライ王と最優秀選手に輝き、チームを全勝優勝に導いた。今大会初戦では、猛烈なタックルを次々と決め、防御面でも進境著しい。

センターのリングローズは24歳。この人は、タックルを受けながらパスを出す「オフロードパス」の精度が非常に高い。相手とぶつかった瞬間に体をずらすのがうまく、パスを出すだけでなく、瞬時にコースを変えて突破するプレーも得意だ。フルバックのカーニーは、通算90キャップ以上の大ベテラン。キック処理が非常にうまく、パス、ラン、ステップの能力も抜群だ。

スクラムハーフのマレーは、世界屈指の背番号9との呼び声高い。セクストンの代役の10番で出場するカーティーとのコンビで、的確なキックを蹴り込んでくるだろう。そんなバックス陣は、防御に回った時のラインの動きが中途半端なことが、数少ないチームの弱点だったが、スコットランド戦を見る限り、きっちり修正してきたようだ。

そして、フォワードの力は世界最高レベルと定評があり、南アフリカにもひけをとらないレベルにある。

37歳のベスト主将は、このチームの顔だ。北アイルランドの農家出身。抜群の統率力で、スクラムとラインアウトを支えるキーマンで、4度目のワールドカップとなる今大会を最後に引退を決めている。ロックのヘンダーソンは2メートル近い長身で、動きもいい。

ナンバー8のスタンダーは、南アフリカ出身で、痛みを感じないのかと思わせるほどタフだ。突進を繰り返し、倒されてもすぐに立ち上がる。世界最優秀選手の候補になったこともある。フランカーのオマーニーも、経験豊富なベテランだ。

この屈強な軍団に、ジャパンがどう立ち向かうか。興味はつきない。

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