ウェールズ 電光石火…オーストラリアに29-25

試合開始直後、ウェールズのビガー(左から3人目)が先制のドロップゴールを決める=橘薫撮影

T(トライ)は5点、G(ゴール)は2点、PG(ペナルティーゴール)は3点、DG(ドロップゴール)は3点

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は29日、グループリーグD組で、ウェールズが豪州との強豪対決を制し、2連勝で1位通過へ前進した。ジョージアはウルグアイに大勝した。日本代表は浜松市から東京都内へ移動した。

開始35秒 ドロップゴール

強豪同士の激突にふさわしく、最後まで気の抜けない80分間となった。ウェールズがW杯では1987年の第1回大会以来となる豪州戦勝利を挙げ、ガットランド監督は「ウェールズと豪州の典型的な試合だった。選手は落ち着いてプレーした」と語った。

キックオフから、いきなり仕掛けた。フォワード陣が一気に密集に迫り、豪州から球を奪うと、ビガーが約25メートルのドロップゴール(DG)を決めた。試合開始からわずか35秒だった。密集で体を張ったナビディは「相手にプレッシャーをかけたことで、DGにつながった。最初に3点を取れて、その後の試合展開がかなり楽になった」。

前半12分にビガーのキックパスからトライが生まれ、前半終了間際には、G・デービスが相手パスをカットし、約60メートルを独走してトライを決めた。後半早々にも再びDGで加点。その後は劣勢が続いたが、逃げ切った。

昨秋の対戦で9―6で勝利し、豪州戦の連敗を13で止めていた。D組のライバルを退け、2007年から指揮を執るガットランド監督は、「チームは本当に成長してきた。(優勝した今年の)欧州6か国対抗などでいろいろと学び、経験を重ねてきた」と手応えを語る。W杯終了後に退任する指揮官とともに、ウェールズは初優勝に向けて歩みを進める。 (帯津智昭)

ウェールズ・ガットランド監督「(2連勝となり)自分たちで(8強入りへ)運命を決められる位置に来た」

豪州 猛追及ばず

この日を象徴するかのような最後だった。終了間際、4点差を追う豪州は球を保持し、連続攻撃でじりじりと前進する。しかし、敵陣22メートルライン付近で球がこぼれて万事休す。試合終了の笛を聞いた選手たちは膝に手をつき、うなだれた。

前半の大苦戦から一転、後半はセンターのケレビら強力なランナーが気持ちよく縦を突き、流れに乗った。ゴール前ではモールにこだわって攻め続け、20分過ぎには、フーパーが密集の脇に体をねじ込んで力強くトライを決めた。

しかし、大きく前進してはミスや反則で球を失う場面は、前半から改善されなかった。チェイカ監督は「接戦だったが、こういうこともある」と振り返った。 (今井恵太)

東京スタジアムで照明一部消える

ウェールズ―豪州戦の後半35分過ぎ、スタジアム上部の照明が一部消えるトラブルがあった。試合は中断しなかった。大会組織委員会によると、発電機が故障し、一部の照明を消す措置を取ったためという。

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