おもてなし 世界が注目…文化や習慣 幅広く報道

エコパスタジアム周辺では、地元の山車で外国人客をもてなした(28日、静岡県袋井市で)

約50万人の訪日客が見込まれるアジア初開催のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は、世界各国で注目を集めている。グラウンドでの攻防のみならず、来夏に東京五輪・パラリンピックを控えた日本の文化や習慣が幅広く紹介されている。

「騒ぐのは路上ではなくカラオケ店で」――。英国外務省は日本を訪れるファンに向け、笑いを交えて習慣の違いなどを紹介する動画を作成。「英国のデビット(即時決済)カードは使えない店が多い。現金を準備して」など旅行に役立つ情報のほか、英国で一般的でも日本では禁止される薬があるため、「お願いだから、逮捕や強制送還をされないで」と呼びかけている。

注目されるのは「おもてなし」だ。ウェールズが北九州市で練習を公開すると、会場には約1万5000人が集まり、日本人ファンがウェールズの歌を合唱。地元ニュースサイトは「素晴らしい瞬間だった」と報じた。

22日のアイルランドの地元紙も「試合で多くの日本人が、緑のジャージー姿でアイルランド代表の歌を歌い、とても驚きだった」と伝えた。

英の放送局「ITV」では、22日のイングランド―トンガ戦が瞬間最大470万人、日本―ロシアの開幕戦も同100万人が視聴するなど関心が高い。来夏の東京五輪については、欧州でも暑さや交通渋滞などが懸念されているが、W杯を契機に日本の好感度は高まっているようだ。

一方、ニュージーランドヘラルド紙は、代表チーム・オールブラックスが日本の交通ルールを説明した動画を取り上げた。公式スポンサーの保険会社が制作したもので、「一時停止のマークは、(ニュージーランドの八角形とは異なる)逆三角形」「オートバイ運転時はヘルメット着用が義務」と紹介する。

ラグビー人気が高く、2023年W杯が開催されるフランスでは連日、試合をテレビやインターネットで中継。AFP通信は、日本がアイルランドから大金星を挙げた28日の試合後、前回大会で南アフリカを破った「ブライトンの奇跡」に続く「静岡の衝撃」だと報じた。

仏紙ル・モンドは、東日本大震災で壊滅的な被害を受けながら、開催都市の一つに選ばれた岩手県釜石市の特集記事を掲載。復興への思いを語る地元住民の声を伝えるとともに、かつて日本選手権7連覇を果たした新日鉄釜石の活躍を紹介し、街とラグビーのつながりを解説した。(ロンドン 岡田浩幸、ジャカルタ 一言剛之、パリ 作田総輝)

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