[ディーンズの目]ボール支配率 勝敗とは別

9月29日にウェールズが豪州を29―25で振り切った一戦は、予想通りの接戦だった。豪州のボール支配率は63%。カギとなる数値は軒並み豪州が上回ったが、データが意味を持たない試合もあり、今回がそうだった。

ウェールズは、司令塔ビガーの開始直後のドロップゴール(DG)で3点をリードし、有利に試合を運んだ。前半27分にビガーの負傷に伴って出場したパッチェルもよく働き、後半にDGを決めた。二つのDGが、勝敗を分けたことになる。

前半で15点差をつけられた豪州は終盤、一時1点差に迫っただけに立ち上がりのまずさが悔やまれる。初戦からスクラムハーフとスタンドオフを変更した采配面が、奏功しなかった部分もある。選手起用は戦略や哲学に関わる部分だが、再考の余地はあるだろう。

近年、テストマッチ(国・地域代表同士の国際試合)で思うような成績を残せていないが、W杯で強さを見せるのが豪州。4年前も準優勝したように、今回も勝ち上がる可能性はある。

アイルランドを破った日本は、効果的にプレーしていた。攻撃のテンポを上げ、相手を止めるためにハードワークをした。アイルランドに勝ったことで、どこでも倒せる自信を得た。グループリーグを勝ち抜き、準々決勝へ進めることを願っている。(パナソニック監督、元豪州代表監督)

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