<観戦ポイント>多彩なキック…その得点と重み

ロシア戦でペナルティーゴールを決める田村(9月20日、東京スタジアムで)

ラグビーの面白さの一つが、様々な得点方法だ。5点が入るトライ(認定トライは7点)は観客が沸き立つ華のあるプレーだが、W杯のような大舞台になればなるほど、キックによる得点が勝敗の鍵となる。

トライ後のゴールを決めると2点が入る。例えば、トライを3回決めても、ゴールを全て外せば計15点。トライが2回でも、ゴールを決めれば14点となる。接戦になるほど、ゴールの2点は大きな意味を持ってくる。

相手が重い反則をした場合に狙えるペナルティーゴール(PG)は、さらに重要だ。1回で3点が入るため、2回決めれば、トライ1回よりも多くの点が得られる。

劇的展開 演出も

2015年の前回W杯で「史上最大の番狂わせ」と呼ばれ、日本が34―32で競り勝った南アフリカ戦では、フルバック(FB)五郎丸歩(ヤマハ発動機)がPGを5回決め、トライ3回分と同じ15点を獲得。キックで得点を重ねたからこそ、終了間際の大逆転劇が生まれた。この試合のトライ数は、南アフリカが四つ、日本は三つだった。

前回W杯決勝では、ニュージーランド代表スタンドオフ(SO)ダン・カーター(現・神戸製鋼)がハーフライン付近から約50メートルのPGを決めた。飛距離のあるキックができる選手がいる場合、敵陣で相手が重い反則を犯せば、すぐに3点を狙えるチャンスとなる。

プレー中に球をワンバウンドさせて狙うドロップゴール(DG)も3点が入る。W杯では劇的なDGがしばしば見られる。イングランドと豪州による03年W杯の決勝では、延長戦の終了間際、イングランドのSOジョニー・ウィルキンソンがDGを決め、ラグビーの「母国」を初優勝に導いた。

得点は、トライとキック
トライ(5点) 攻撃側の選手が相手側のインゴールで、ボールを地面につける
ゴール(2点) トライした場合にできるゴールキック。トライした地点からタッチラインに平行の線上から蹴る
ペナルティーゴール(3点) 相手の反則で得た、ペナルティーキックによるゴール
ドロップゴール(3点) 通常プレー中の、ドロップキック(ボールを地面に落としてから蹴るキック)によるゴール
認定トライ(7点) 相手側の不正なプレーがなければトライが得られたと認められた場合

「ルール解説」コーナーでは、動画も視聴できます。

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