[データで見る]強烈タックル しのげ…反則と紙一重 上半身に

日本と対戦するサモアは、屈強な選手による強烈なタックルが最大の武器。それは、肝心な場面で反則を取られるもろ刃の剣ともなっている。データスタジアム社の集計から、サモアの防御の傾向を分析する。

サモアが0―34で完敗した9月30日のスコットランド戦では、反則数が14に上った。そのうち半数の7が自陣22メートルライン内で犯したもの。34―9で逆転勝ちした初戦のロシア戦でも反則数は相手より多い9を記録し、前半にリードを許す要因となった。サモアのロジャーズ・アシスタントコーチは「最もなすべきことは、規律面の向上」と戒める。

スコットランド戦では、ウィングのフィドウが後半16分と34分にゴールライン付近の防御でイエローカードを2度受けて退場。いずれも認定トライとなってリードを大きく広げられた。ロシア戦でシンビン(10分間の一時的退出)を科せられた2選手は日本戦に出場できない。

サモアのタックル成功率はロシア戦で91・2%だったのが、スコットランド戦では81・9%に低下した。部位別に見ると、スコットランド戦では約94%が相手選手の腰から上に仕掛けたものだった。高いタックルは球を殺してパスをつながせない効果があるが、首や頭部などへの危険なタックルとなる恐れもある。

防御で球を奪い返す「ターンオーバー」はスコットランド戦で計11回あり、そのうちタックルによるものが4回。激しいタックルで流れを引き寄せることができるのは強みだ。その一方で、防御ラインの裏へのキックにもろい傾向も見られる。日本としては、防御の的が絞りやすくなる単調なパス回しやランは禁物。グラウンドを広く使った多彩な攻撃で4トライ以上を重ね、勝ち点5を確保したい。 (平地一紀)

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