髪とヒゲは母校カラー! イシレリ、プロップ転向10か月で結果

8強へ 戦術確認

日本代表は8日、グループリーグ最終戦のスコットランド戦(13日・横浜)に向け、グラウンドでの本格的な練習を東京都内で始めた。冒頭15分以外は非公開で行われ、戦術などを確認したという。

5日のサモア戦(愛知・豊田)でトライを挙げるなど今大会は3試合ともフル出場しているセンターのラファエレ(神戸製鋼)は「自分の役割を遂行することだけにこだわっている。チーム全体がいいプレーができていると、自分も良いプレーができる」と話した。

力強い走りとタックルでサモア戦の勝利に貢献したウィングのレメキ(ホンダ)は「スコットランドのバックスは技術が高く、速いが、勝ちたい」と意気込んだ。

母校カラー 髪とヒゲ「金」

 スコットランド戦に向けて練習する中島(左)とヘル

スコットランド戦に向けて練習する中島(左)とヘル

中島イシレリ。髪とヒゲを染める以前

髪と口ひげを金色に染め上げた身長1メートル86、体重120キロの中島イシレリ(神戸製鋼)が、その見た目以上の存在感を5日のサモア戦で見せた。後半11分に途中出場し、試合終了間際のスクラムで押し勝つ立役者の一人となり、チーム4トライ目を支えた。

トンガ出身の30歳。流通経大に留学し、パワフルな突破でチームを引っ張った。日本人女性と結婚して2015年に日本国籍を取得し、名字も変えた。昨年まで突破力を生かしてナンバー8を主戦場とし、代表にも招集された。

しかし、フォワード(FW)第3列は、ポジション争いの激戦区。代表で定位置をつかむため、今年から高校時代以来となるプロップへ転向。スクラムで押し合うポジションで戦うために努力を重ねた。

8月、北海道・網走合宿の最終日。前夜に選手にW杯出場メンバーが伝えられ、この日は午前中にストレッチなどの軽い練習で合宿を打ち上げる予定だった。中島は集合より1時間半も早くジムに現れ、一人で筋力トレーニングに打ち込んだ。「全体練習が軽い日は自主的にやっている」。長谷川スクラムコーチにも積極的に質問し、約10か月で世界の舞台で渡り合うまでになった。

W杯直前に染めた髪とひげの色は、母校のチームカラーである金色と白色を意識した。「流通経大のおかげで日本に来ることができたから」。海外メディアからの取材では、英語で回答する途中に日本語が交ざってしまうほど日本になじむ。

今年7月に右ふくらはぎを負傷し、代表メンバーの選考に関わる3試合を欠場せざるを得なかった。不安な気持ちを支えてくれた妻に代表入りを伝えた際には、2人とも涙が止まらなかった。心優しい巨漢プロップは、代表に欠かせない存在だ。(中安真人)

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