ラグビー日本 縁の下の控え組…練習で敵役、癖を分析

全戦出場の中村「防御には自信」

スコットランド戦に向けて調整する(右から)坂手、田村、木津ら

スコットランド戦に向けて調整する(右から)坂手、田村、木津ら

日本代表は9日、グループリーグ最終戦のスコットランド戦(13日・横浜)に向け、東京都内で練習した。冒頭15分以外は非公開で行われ、攻守の連係を確認するなどしたという。

今大会全3試合に出場しているセンター中村(サントリー)は記者会見で、奪われたトライが計四つの防御について、「選手はコーチが示したやり方を疑うことなく、自信をもってやれている」と話した。「積み上げてきたものが、後半最後のプレー、(後半)20分以降の日本の強さにつながっている」と、長期合宿で培った体力面の手応えも語った。

試合後の日本代表のロッカールームでは、いつも表彰式が開かれる。四つの賞があり、最も活躍した選手に模造刀を贈る。賞の一つとして、献身的にチームに尽くした人へ贈られるものがある。5日のサモア戦で受賞したのは、メンバー外だったプロップ木津(トヨタ自動車)だった。

23歳の木津は今大会、一度もベンチ入り23人のメンバーに選ばれていない。それでも試合までの1週間、サモアのスクラムの組み方をフッカー北出(サントリー)と徹底的に研究し、相手役として何度も体をぶつけた。長谷川スクラムコーチは「自分のスクラムを組みたい気持ちを我慢して相手役をやってくれる。そうして僕たちのスクラムが強化されていく。本当にいいチームワーク」とたたえる。

今大会31人の登録メンバーのうち、出場機会のない選手は木津と北出を含めて5人いる。15人対15人の実戦練習などで質の高いトレーニングをするために、控え組も重要な役割を担っている。中村は「相手の分析は自分たちより詳しく、助言もくれる。彼らの存在がいい準備につながっている」と話す。

フランカー徳永(東芝)も出番がない一人。相手ラインアウトの癖を研究するほか、試合中は給水係を務める。試合が止まると水を抱え、円陣を組む仲間のもとへ走る。選手目線で気づいた点を口にし、無線を通した首脳陣の指示も伝える。開幕のロシア戦後、リーチ(同)は「彼がすごく落ち着いて声をかけてくれて助かった」と感謝の意を表した。

前回大会では広瀬俊朗、湯原祐希のベテラン2人が、一度も出番がない中でチームのために働いて士気を高めた。長谷川コーチは「徳永も決して試合に出ることはあきらめてない」と代弁する。自らの気持ちを押し隠して働く姿が、チームを一つにする。(中安真人)

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