ウェールズ 2度逆転…接戦で地力 8強

※フィジーは後半に認定トライ=7点=1を含む。

後半20分、勝ち越しのトライを決めて喜ぶウェールズのアダムズ(中央)=浦上太介撮影

後半20分、勝ち越しのトライを決めて喜ぶウェールズのアダムズ(中央)=浦上太介撮影

苦しみ抜いたように見える勝利にも、ウェールズには余力が感じられた。高い身体能力が武器のフィジーに2度のリードを許す展開。それでも勝ちきる姿に、欧州王者の誇りが垣間見えた。

前半で10点差をひっくり返して4点リードで後半を迎えたものの、13分に認定トライで再びリードを許した。だが、途中出場のパッチェルが17分に40メートル超のペナルティーゴールを決めて追いつくと、直後にアダムズがこの日三つめのトライ。さらにL・ウィリアムズのトライで、4トライ以上で与えられる勝ち点のボーナス点を手にした。

9月29日の豪州戦ではボール支配率などで下回りながら、一度もリードを許すことなく逃げ切った。この日も、フィジーに押し込まれる場面が目立ち、ボール支配率は40%にとどまった。それでも簡単に崩れないのが、今年の欧州6か国対抗を全勝で制し、世界ランキング1位も経験したウェールズの強み。主将のA・ジョーンズは「結果に喜んでいる。これからも努力しないといけない部分もある」と表情を引き締める。

司令塔のビガーが途中で退くなど、主力のけがは気がかりだが、まずは第1段階をクリアした。初のワールドカップ制覇へ、突き進んでいく。(南恭士)

ウェールズ・ガットランド監督 「(準々決勝進出は)うれしく思う。(13日の)ウルグアイ戦をしっかり戦って、準々決勝の準備にもしていきたい」

フィジー善戦 輝いた個の力

前半3分、フィジーのトゥイソバが右隅に先制トライを決める

前半3分、フィジーのトゥイソバが右隅に先制トライを決める

フィジー選手の抜群の身体能力に、大分のスタジアムに詰めかけた約3万人のファンが沸いた。試合開始早々から披露したパワーとスピードで、格上のウェールズを大いに苦しめた。

前半3分、右サイドでパスを受けたウィングのトゥイソバは、立て続けに受けたタックルをものともせずに前進。タッチライン際で外に押し出されながらも、豪快に先制トライを奪った。さらに5分後。タックルを受けて倒されたムリムリバルが、そのままインゴールまで転がり込んでボールを押さえた。いずれも高い個の力を発揮した場面だった。

主将のワンガニンブロトゥは、「私たちにどれほどの能力があるのかを示せた。次のW杯では、今よりももっと強い立場で臨みたい」と胸を張った。逆転負けでグループリーグ敗退が決まったものの、その雄姿はファンの記憶に刻まれたはずだ。(崎田良介)

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