熱戦で冷静 日本人審判…久保さん「選手と一緒に」

フランス-米国戦で副審を務めた久保修平さん(2日、福岡市の博多の森球技場で)

フランス-米国戦で副審を務めた久保修平さん(2日、福岡市の博多の森球技場で)

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で久保修平さん(38)が、副審として大会を支えている。日本人がW杯の審判を務めるのは、1999年大会以来で通算4人目。ここまで3試合を担当して責任を果たした久保さんは「日本のレフェリーの将来につなげたい」との思いで臨んでいる。

フランス―米国戦(2日)に続いて臨んだ6日のニュージーランド―ナミビア戦(東京)。久保さんは選手の動きに合わせてタッチラインに沿って走り続け、終了間際には主審とトライの判定について協議した。両チーム計30人の選手がプレーするラグビーでは、主審1人が全てを把握するのは難しい。2人の副審は、無線で主審に反則の有無などを知らせる役割も担う。

W杯の審判団は、主審12人、副審7人、ビデオ判定担当の4人。出場20チームに次ぐ「チーム21」と呼ばれる。久保さんは2016年から断続的に行われた選考合宿に参加し、英語でのコミュニケーション能力や体力を測るテストを重ねてきた。選手が各チームで代表入りを目指すように、激しい競争を勝ち抜いてW杯の審判団の一員に選ばれた。初めての大舞台に向け、昨年のサッカーW杯ロシア大会の副審に選ばれた山内宏志さん(40)に経験談を聞くなど準備を進めてきた。

福岡・筑紫高でラグビーを始めた。川崎医療福祉大2年のときにゲーム形式の練習で笛を吹いたのが最初の審判経験だった。卒業後の進路を考えた際、「体が大きいわけではなく、選手を続けるのは厳しい。でも、ピッチ上で選手と一緒にやりたい」。支援学校に勤務しながら審判を続け、05年に日本ラグビー協会が主催する審判育成アカデミー1期生となり、技術や知識を学んだ。14年に協会所属となり、南半球最高峰リーグのスーパーラグビーで日本人初の主審を務めるなど、国際舞台での経験も積んだ。

「試合をスムーズにコントロールするのが仕事。見ていて面白い試合は、選手だけでなく、マッチオフィシャル(審判団)の働きもあると思っている」と久保さん。残りの担当は豪州―ジョージア戦(11日・静岡)、米国―トンガ戦(13日・東大阪)の予定だ。審判の質の向上が日本ラグビーのレベルアップにつながると考え、W杯をきっかけに審判を目指す子どもたちが増えることを願っている。

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