次戦の相手・南アフリカとは「1勝1敗」~直接対決プレーバック

前回大会の後半ロスタイム、ヘスケス(右)が逆転トライを決める(2015年)(ロイター)

日本代表の快進撃が止まらない。ワールドカップ(W杯)史上初めて決勝トーナメントへの進出を果たした日本代表は20日の準々決勝でW杯2度優勝の強豪、南アフリカと対戦する。世界ランキング5位の南アフリカとは、どんなチームなのか。あわせて、日本の奇跡の勝利と言われた前回イングランド大会など過去2回の直接対決を振り返る。

2015年9月19日 W杯イングランド大会グループリーグB組

日本 34-32 南アフリカ

【交代】マフィ=ツイ、山下=畠山、真壁=大野、稲垣=三上、日和佐=田中、木津=堀江、田村=小野、ヘスケス=山田

歴史を変える日本フィフティーンの決意は、試合を通してプレーにみなぎっていた。

前半29分には、ゴール前ラインアウトから10人以上が一団となってモールを押し込んでトライを挙げた。防御では低く鋭いタックルで、大柄な相手選手の突進を阻み、インゴールに入られてからも粘りを見せた。

日本は前半を10―12で折り返し、後半も五郎丸歩のペナルティーゴールなどで何度も同点とする接戦に持ち込んだ。

最後は3点を追う後半ロスタイム、敵陣ゴールライン目前での激しい攻防。ペナルティーゴールキックで同点を狙う手もあったが、優勝候補の南アフリカから、あくまでトライを奪って逆転を狙う気概がスクラムという選択になった。

日本はスクラムから出たボールをつなぎ、前進を続けた。止められ、倒されても仲間に球を渡し、最後は右からの展開で、後半途中から出場していたカーン・ヘスケスが左隅にトライを挙げた。

逆転劇につながる大接戦の展開に持ち込んだのが、7本を決めた五郎丸の正確なゴールキックだった。前半から着実にPGを決めて得点を積み重ね、22―29の後半28分には右への展開から自らがトライ。キックも決めてまた同点とするなど、チームの34点のうち24得点を稼いだ。

精度の高いキックで勝利に貢献した五郎丸(2015年)(ロイター)

2019年9月6日 強化試合

日本 7-41 南アフリカ

【交代】モエアキオラ=福岡、バル=具、ムーア=ヘル、徳永=マフィ、流=茂野、中島=稲垣、松田=モエアキオラ、北出=坂手

W杯日本大会前の最後の強化試合で、日本は6トライを奪われて完敗を喫した。敗因はミスを得点につなげられたことだった。

前半7分に許した先制トライは、自陣ゴール前のラインアウトで球を確保できず、相手ボールのスクラムにしたことが響いた。22分には、田村の蹴ったキックを捕球した相手に圧力をかけられず、逆襲からインゴールに持ち込まれた。

後半は攻める場面が増えたが、パスミスなどから3トライを追加された。

日本は開始早々、福岡が右ふくらはぎを押さえて交代すると、後半7分にはマフィが右肩を押さえて退場するなど主力に負傷が相次いだ。ベストメンバーの南アフリカは、スクラム、ラインアウト、個々の突破力だけではなく、攻め込まれた際の集中力、キックを蹴った後の圧力のかけ方などで日本を上回った。

日本 ジョセフ・ヘッドコーチ「南アフリカ相手にチャンスは作ったが、自分たちのミスで逆にやられた。W杯の準備として必要な試合だった」

南アフリカ エラスムス監督「2015年(W杯での敗戦)のことを強く意識していたので、リベンジすることができて良かった。今日のスコアが実力を表すものとは思っていない。W杯の決勝トーナメントで日本と再び対戦したい」

南アフリカを必死に止める坂手とリーチ(2019年9月6日、熊谷ラグビー場で)

南アフリカはこんなチーム

南アフリカの魅力は「強さ」だ。まずはフォワードに注目したい。第1列から個性的な選手がそろった。プロップで代表キャップ100を超えるテンダイ・ムタワリラは突進するたびに「ビースト」の声が上がる人気プレーヤーだ。マルコム・マークスは……(続きは、こちらから)。

もっと南アフリカに関する記事を読みたい方は、こちらをどうぞ。

南ア、初戦落とすも3試合で圧勝…得失点差「+149」

グループリーグB組2位(3勝1敗)。得失点など順位表は、こちらから。

▽南アフリカの今大会グループリーグ成績
9月21日 13-23 ニュージーランド(前半3-17)
9月28日 57-3 ナミビア(前半31-3)
10月4日 49-3 イタリア(前半17-3)
10月8日 66-7 カナダ(前半47-0)

世界ランキング1位のニュージーランドとのいきなりの直接対決は、序盤の堅守も、その後はミスや反則が目立って初戦を落とした。しかし、2戦目以降は相手を1けた得点に抑える圧勝でグループリーグを2位で勝ち上がった。

今大会は台風接近に伴い、3試合が中止(記録は引き分け)となって優勝候補のニュージーランドやイングランドが実質的に3試合のプレーにとどまったが、南アフリカのグループリーグ4試合での得点185、トライ数27、得失点差+149は、いずれも参加20チーム中、トップレベルの数字であることは間違いない。

突進を阻まれるバル(2019年9月6日、熊谷ラグビー場で)

グループリーグの全試合結果

(☆印が決勝トーナメント進出。B組の4、5位は得失点差による)

 

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