4強へきょう南ア戦、唯一無二の存在感・堀江「冷静に激しく」


スコットランド戦で、ボールを持って突進する堀江=杉本昌大撮影

スコットランド戦で、ボールを持って突進する堀江=杉本昌大撮影

ラグビー日本代表は20日午後7時15分から、ワールドカップ(W杯)日本大会準々決勝の南アフリカ戦を東京スタジアムで戦う。19日は都内で調整し、公開された冒頭15分では、ストレッチやダッシュなどで体を動かした。

通算対戦成績は1勝1敗。前回イングランド大会の初戦で初めて対戦し、日本が34―32で歴史的金星を挙げた。今大会直前の9月6日に埼玉・熊谷で戦った時は7―41で完敗した。18日現在の世界ランキングは日本が7位、南アは5位。

記者会見に臨んだスクラムハーフの流(サントリー)は「相手がフォワード戦に持ち込んでくることは分かっている。賢くボールを動かして速い展開に持ち込むことが大事」と語った。

強豪にこそ輝く

ドレッドヘアの独特な
風貌(ふうぼう)
しかり、ひょうひょうとした語り口しかり、フッカー堀江(パナソニック)のスタイルは唯一無二の存在だ。その内に秘める激しさが、さらに存在感を際立たせる。

巧みなパスやステップで、「フォワードらしからぬ」という言葉はもはや堀江の代名詞となった。さらにこの4試合、相手とぶつかる接点での強さが群を抜く。アイルランド、スコットランドとの2試合で、球を持って進んだ回数がチーム2位を記録。屈強な相手に当たり負けしない力強さは強豪相手にこそ発揮される。

軽快かつ激しいプレースタイルは歩んだ道が背景となっている。中学校で経験したバスケットボールはパス技術に生きる。加えて負けん気を常に原動力としてきた。大阪府立島本高時代は、私学の強豪に負けまいとプレー。全国大会に出場することはできず、「3年間、ボールボーイで花園に行った」と冗談めかして話すのも反骨心の表れ。黄金期を迎える前の帝京大を卒業後、「ニュージーランド代表になる」と決意して留学し、現地の学校で用務員として働きながら夢を追った。

3大会目の出場でつかんだ決勝トーナメントの舞台。待ち望んだ一戦にも、「頭を冷静にしながら、ただ、冷静過ぎると激しくできない。バランスを保っていつも通りやれば南アフリカにも勝てる」。軽やかな口調の中に、勝利への執念をのぞかせた。(中安真人)

■マフィ3戦ぶり復帰

前回大会の南アフリカ戦で決勝トライにつながるパスを送ったナンバー8マフィ(NTTコミュニケーションズ)が、3試合ぶりに出場予定メンバー入り。アイルランド戦で先発したが、ろく軟骨を痛めて前半に途中交代。続く2試合はベンチから外れ、世界トップクラスの突破力を発揮できずにいた。「日本のために、今まで見せたことがないパフォーマンスを出し、最後に勝ちたい」と意気込んだ。

■南ア愛も日本愛も

日本は、南アフリカ出身のラブスカフニ(クボタ)とファンデルバルト(NTTドコモ)が出場予定メンバーに名を連ねる。ラブスカフニは、南ア代表に選ばれたこともあったが試合出場の機会はなく、2016年に来日。今大会はここまで全4試合にフル出場し、アイルランド戦とサモア戦でゲーム主将を務めた。母国との一戦に向け、「南アフリカを愛しているが、日本も愛している。日本の皆さんが誇りに思えるようプレーしたい」と話した。

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