さあ4強へGO!「裏方」もスクラム…通訳・管理栄養士・トレーナー

通訳、栄養士…桜の支え

ラグビー・ワールドカップ(W杯)の日本代表は20日、4強入りをかけて南アフリカ代表と対戦する。全勝でグループリーグを突破したチームを支えるのが、「裏方」のスタッフたち。それぞれが高いプロ意識で後押しする。


ジョセフ・ヘッドコーチ(右)と姫野和樹選手(中央)の通訳をする佐藤さん

ジョセフ・ヘッドコーチ(右)と姫野和樹選手(中央)の通訳をする佐藤さん

「指揮官の思いを正確に伝えるため、言葉に自分の感情が入らないよう心がけている」。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)(49)に寄り添う通訳の佐藤秀典さん(38)は語る。

トップリーグ・キヤノンで通訳を務めた。2015年、エディー・ジョーンズ前HC(59)に請われて日本代表に参加。今回も「代表に携われるのは光栄」と引き受けた。ジョセフHCについては「一つのフレーズに色々な思いを込める。選手への優しさも、言葉からにじむ」と感じている。

海外出身者が多いチームで選手間の橋渡し役も担い、堀江翔太選手(33)は「ヒデさんがいなかったらチームは回らない」と言う。本職はヘビーメタルバンドのボーカル。低音ボイスで、互いの熱い思いを届けている。


管理栄養士の村野あずささん

管理栄養士の村野あずささん

日本代表の食事。合宿中は1日6000キロ・カロリー近く食べる=明治提供

日本代表の食事。合宿中は1日6000キロ・カロリー近く食べる=明治提供

ローストビーフ、サバのみそ煮、酢豚――。日本代表のホテルには毎食、ビュッフェ形式で50~60種類の料理が並ぶ。選手たちは試合前、麺類などで炭水化物を多く摂取してエネルギーを蓄え、試合後はステーキなどでたんぱく質を補う。

「力の源」のメニューを考えているのは食品大手「明治」の管理栄養士、村野あずささん(47)。「食事は選手にとって数少ない楽しみの一つ。栄養面はもちろん、飽きないよう工夫しています」と話す。

W杯前から選手にバランス良く食べる大切さを説き、日頃の食事の写真を見ながら助言している。練習後は筋肉の回復を促すため、必ずプロテインを摂取するよう指導。ホテル側には選手らの要望を聞きながら、献立を細かく注文している。

試合直前に出す定番は、腹持ちが良い「おはぎ」。選手に人気で「ここぞ」という時のラムチョップは、先月28日のアイルランド戦後に提供された。

ヘッドトレーナーの井沢さん

ヘッドトレーナーの井沢さん

ヘッドトレーナーの井沢秀典さん(48)は、負傷者に応急処置を施し、リハビリメニューを考える。夜中に痛みを訴える選手に起こされることも。緊張で眠れない選手がいれば、とことん雑談に付き合う。井沢さんは「選手を100%の状態でグラウンドに送り出すのが役割」と心得ている。

アナリストの浜野さん

アナリストの浜野さん

対戦相手の攻撃傾向や弱点を調べ上げるのは、アナリストの浜野俊平さん(25)だ。上智大ラグビー部時代、日本代表のアナリストと知り合ったのを契機に、この世界に飛び込んだ。「分析した結果が、勝利につながるとやりがいを感じる」と膨大なデータに向き合う。

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