ラグビーW杯 闘志 元気もらった…大一番 PV熱く

 後半、南アフリカにトライを決められ、静まりかえる人たち(20日、東京都千代田区で)=守谷遼平撮影
後半、南アフリカにトライを決められ、静まりかえる人たち(20日、東京都千代田区で)=守谷遼平撮影

日本代表の大一番に、全国のファンゾーンやパブリックビューイング(PV)も大いに盛り上がった。

台風19号で土砂崩れや市道の陥没が起きた岩手県釜石市では、市民ホールに桜のジャージーを着た地域住民ら約1200人が集まり、スティックバルーンをたたきながら、「行け」「頑張れ」と叫んだ。台風で自宅が一時断水し、雨漏りにも見舞われた同市平田の男性(42)は「日本代表のプレーに元気をもらった」と笑顔だった。

東京都内のファンゾーンでは、台風の被災地を支援しようと、都が義援金を受け付けた。有楽町駅前(千代田区)のPVで寄付をした江戸川区の会社員の男性(33)は「日本代表の闘志あふれるプレーが、被災地に届きますように」と願った。

堀江翔太選手(33)の母校・大阪府吹田市立千里新田小では、地元の小中学生や住民ら約500人が体育館で声援を送った。堀江選手が小学生の時に通った「吹田ラグビースクール」でコーチを務めていた有明志郎校長(61)は、「得意だった力強いタックルがきょうも光った。後半の苦しい場面でも、あきらめずに戦う姿に心が震えた」と話した。

神戸市の映画館では約300人がスクリーンで観戦。兵庫県川西市の病院職員の男性(50)は、W杯招致に尽力した元日本代表監督で、この日が命日の「ミスターラグビー」平尾誠二さんに触れ、「この試合は天国の平尾さんからのプレゼント。代表の戦いぶりに平尾さんも喜んでいるだろう」と思いをはせた。

福岡市中央区の舞鶴公園のPVには市民ら3000人以上が詰めかけた。大学時代にラグビー部だった同市博多区の歯科医の男性(35)は「ラグビーファンがこんなに増えてうれしい。毎試合感動を与えてくれる日本代表には感謝しかない」と話した。

南アフリカ代表が事前キャンプをした鹿児島市のホテルでもPVを実施。鹿児島県鹿屋市の会社員の男性(39)は「全勝でグループリーグを突破し、最後まで戦い抜く姿が誇らしかった。南アフリカは日本の思いも背負って優勝まで突き進んで」とエールを送った。

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歴史塗り替えた 人気続いて

大健闘した日本代表に、ねぎらいの声が寄せられた。

前回大会に出場した木津武士選手(31)(日野)は、「世界一厳しい練習に耐え、全てを競技にささげたチームだから歴史を塗り替えられた。競技の魅力や素晴らしさを広く伝え、日本ラグビー界の未来を明るく照らしてくれた」とたたえた。

東京都内で開かれた国際大会で20日、3位となった車いすラグビーの日本代表、岸光太郎選手(48)は「最後まで戦い続けるラグビー日本代表の姿に感銘を受けた。全員で力を合わせて勝利を目指す姿勢は車いすラグビーも同じ。私も東京パラリンピックでの優勝を目指して頑張る」と決意を口にした。

大会公式曲を歌った「いきものがかり」のボーカル、吉岡聖恵さん(35)は「日本代表のトライが決まるたび、絶叫しながら応援しました。体格や個性の違う選手が仲間を信じて戦う姿に感動しました」とコメントした。

ラグビーファンとして知られる宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の宇宙飛行士、星出彰彦さん(50)は3度目の宇宙滞在に向けた訓練を米国で続けながら、合間にインターネット放送を見て応援した。「このW杯はボランティアのおもてなしやファンの盛り上げもすばらしい。残りの試合を含めラグビー人気が続くことを願っています」と話した。

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