感動ノーサイド…日本4強ならず

 あいさつする日本代表の選手たちにあたたかい拍手を送るスタンドのファンら(20日、東京スタジアムで)=青山謙太郎撮影
あいさつする日本代表の選手たちにあたたかい拍手を送るスタンドのファンら(20日、東京スタジアムで)=青山謙太郎撮影

桜の戦士よ、感動をありがとう――。20日に東京スタジアム(東京都調布市)で行われたラグビー・ワールドカップ(W杯)準々決勝で、日本は南アフリカに敗れ、4強入りを逃した。史上初めて進出した決勝トーナメントで、懸命に戦った日本代表を約4万8000人の観客がたたえた。

日本代表の戦いを写真でたどる

大声援のち拍手

 「ニッポン」「ニッポン」。後半、南アフリカに相次いでトライを奪われた日本代表へのエールがスタジアムに響いた。終了間際まで攻めの姿勢を貫き、ノーサイドの瞬間、選手がグラウンドに膝をつくと、観客は立ち上がって拍手を送った。東京都品川区のイベント会社経営の男性(46)は「最後まであきらめなかった姿に誇りを感じる。日本代表が、列島全体を一つにしてくれた」と称賛した。

日本は2015年の前回大会で「史上最大の番狂わせ」といわれる勝利を南アフリカからもぎ取った。しかし、先月6日のテストマッチでは完敗した「因縁の相手」だった。

試合前の国歌斉唱では、流(ながれ)大(ゆたか)選手(27)が感極まって涙する姿も。見守った兄の大輔さん(30)は「甘えん坊だった弟が、こんなに大きな舞台に立っている。この試合にかける気持ちを感じた」と誇らしげに語った。

唯一の得点は田村優選手(30)のペナルティーゴール。決まった瞬間、世田谷区の小学1年の少年(6)は立ち上がり、「どうやったらあんなに正確なキックが蹴れるのかな」と目を輝かせた。

日本代表の力強いプレーは多くの人に勇気を与えた。がんの治療中で病院から一時外出して観戦した中央区の会社員の男性(62)は「あきらめずに戦う姿を見て、自分も闘病を絶対に頑張るんだという力をもらった。4年後の大会も絶対に応援したい」と感慨深げに語った。

関連ニュース

<<
ニュース一覧へ戻る
>>