桜善戦 舞い散った…南アの壁 ノートライ

 T(トライ)は5点、G(ゴール)は2点、PG(ペナルティーゴール)は3点
T(トライ)は5点、G(ゴール)は2点、PG(ペナルティーゴール)は3点

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は20日、日本が準々決勝で南アフリカに3―26で敗れ、初のベスト4はならなかった。開始早々にトライを奪われたが、田村がペナルティーゴール(PG)を決め、前半はほぼ互角に戦った。後半、2度のW杯優勝を誇る南アフリカに押され、PGや連続トライでリードを広げられた。通算対戦成績は日本の1勝2敗。ウェールズはフランスに逆転勝ちし、2大会ぶりに4強へ進んだ。

姫野 臆せず

 前半、相手の反則を誘い拳を突き上げる姫野(右から2人目)
前半、相手の反則を誘い拳を突き上げる姫野(右から2人目)

優勝候補の南アフリカに対して、25歳の姫野や27歳の流ら初めてのW杯を戦ってきた日本の選手たちは、臆することなく攻めた。

屈強な相手に接点の攻防では押し返される場面が多かった。これまでの試合で何度も相手防御を突破してきた姫野は、2人がかりで止める<ダブルタックル>も浴びた。「マークされているのは感じた。ダブルタックルを食らっても、前に出られるくらいにならないといけない」と姫野。攻撃の起点である流も、相手フォワードからの圧力を「感じたことがないくらいの、過去一番の強さだった。防御のスピードも本当に脅威に感じた」と振り返った。

負けたら終わりの一発勝負の緊張感は、グループリーグとは別次元だった。「南アフリカはトーナメントの重圧や勝ち方を知っていた。僕たちは未熟だった」。流は潔く認めた。

姫野や流らが、従来の日本代表選手らと違うのは、意識する世界との距離感だ。この4年間で、南アやニュージーランド、豪州、イングランドというW杯優勝経験チームと対戦。南半球最高峰リーグのスーパーラグビーに参戦した日本のサンウルブズも含め、経験値は格段に上がった。そこに今大会、初めて挑んだ決勝トーナメントの記憶が加わった。

「僕はリーダーグループで一番年下。次のフランス大会でもう一個上のレベルに行くために、学んだことを生かしていきたい」と流。日本のさらなる成長は、悔しさを味わった選手たちにかかっている。(帯津智昭)

ジョセフHC
「我々はいいプレーをしたが、相手の防御がとても強かった。トップレベルのチームに対してあきらめず、とにかく立ち上がって試合をした。W杯がすべて終わっても、この誇りは忘れない」

山中
「(チーム全員が喪章代わりに左腕に黒色のテープを巻き)台風の被害もあったし、色々な意味で全員がつけた。僕は平尾(誠二)さんへの思いが強かったし、満足できるプレーができたので悔いはない」

田村
「負けたことよりも、(このチームで戦うことが)終わった悲しさがある。間違いなく、史上最強で最高の、素晴らしいチームだった」

稲垣
「悔しさが大きいが、一つ言えるのは、南アフリカのパフォーマンスが素晴らしかったということ」

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