[フィフティーン]南ア、段違いの圧力…「細かい部分ができなくなった」


前半19分、ペナルティーゴールを決める田村

前半19分、ペナルティーゴールを決める田村

日本中を熱狂させてきた戦いが終わりを告げた。日本は持ち得る全ての力を振り絞っても、トライを挙げることはできず、勝利には手が届かなかった。

戦い方はほぼプラン通りだったという。前半、前に詰めてくる相手の背後をキックで突く攻撃がアクセントとなり、いい形でボールを運べる場面は見られた。ただ想定以上だったのは、決勝トーナメントの舞台での強豪のすごみだった。

南アフリカは身体的な強さを前面に出し、なりふり構わず日本に向かってきた。その圧力は圧倒的だった。防御時の出足の鋭さはグループリーグで対戦した相手とは段違いで、タックル後のボール争奪戦で後手に回った。反則がかさみ、ペナルティーゴールで着実に点差を広げられた。

スクラムもモールも押される場面が目立った。ラインアウトでは球を何度も奪われ、堀江は「プラン通りやったところに人がいた」と、2メートル級の長身もいる高さに脱帽。中村は「相手の圧力の中で細かい部分ができなくなった」と振り返った。

それでも1大会で4勝を挙げた実績が色あせるものではない。キックを効果的に使った戦術は着実に練度を上げ、アイルランド戦で見せた球を保持し続ける戦い方を含め、戦術の幅は広がっている。

堀江は「やりたいことは全部できたが、相手が強かった。この姿を見て若い世代がさらに上に行ってほしい」と潔く口にした。挑戦した者だけが得られる悔しさが、新たな物語を作る礎となる。(中安真人)

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