
釜石鵜住居復興スタジアムでの試合前に、三陸鉄道・鵜住居駅で降車する人たちに向かって振られる大漁旗(2019年9月25日、岩手県釜石市で)
特定非営利活動法人「スクラム釜石」が、台風19号の影響で中止になったラグビー・ワールドカップ(W杯)グループリーグB組「ナミビア対カナダ」の「ドリームマッチ」を、釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県)で開催しようと呼びかけている。
釜石会場では、9月25日のフィジー対ウルグアイ、10月13日のナミビア対カナダの2試合が開催されることになっていたが、10月12日夜からの大雨で会場周辺で土砂崩れや浸水被害が起きたため、第2戦のナミビア対カナダは中止に。
スクラム釜石は、東日本大震災(2011年)後、ラグビーを通じた復興支援活動のため結成された。W杯の日本開催が決まると、「鉄と魚とラグビーの街で世界一の戦いを」を合言葉に、試合の誘致活動の先頭に立ってきた。
スクラム釜石は19日、ホームページ上で、関係者への感謝の言葉とともに、次のメッセージを掲げた。「いま私たちが考えているのは、今回は試合をできなかったけれど、ボランティア活動や交流会で繋がりを作ってくれたナミビア、カナダのみなさんに、もう一度釜石に来ていただき、釜石鵜住居復興スタジアムの芝の上でラグビーをしていただくことです。その姿を釜石のみなさん、東北のみなさんに見ていただきたい」
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