[データで見る]ラインアウト、モール 完敗…「4年後に4強へ」強化ポイント

日本の快進撃は、20日の準々決勝で南アフリカに止められた。ラインアウトやモールで劣勢を強いられ、3―26で完敗。世界屈指の大型フォワード(FW)陣に苦しめられた様子が、データスタジアム社の集計からうかがえる。

南アはラインアウトを10回すべて、モールを10回中9回成功(密集から球を出せた)。中でも後半25分、スクラムハーフ(SH)のデクラークのトライ(ゴール)で18点差に広がった場面は強烈だった。ハーフウェーライン外のラインアウトからの球を身長2メートル05のデヤーヘルがつかみ取り、FW8人でモールを組んだ。そのまま約40メートルも日本のFW陣を押し込んで前進し、最後はパスを受けたデクラークがゴール右に飛び込んだ。デクラークが「FWがあまりに上手に進むから思わず笑ってしまった」と自賛した圧巻のトライだった。

日本もその直後、敵陣ゴール前5メートル付近のラインアウトから反撃を試みたが、2メートルのP・デュトイに長い腕で球をはたき落とされ、好機を逸した。日本のラインアウトは13回中10回成功(76・9%)と南アに水をあけられ、1回試みたモールも失敗に終わった。

今大会全体を見ると、日本のラインアウトはサモア戦こそ全14回成功と完璧だったが、ロシア戦、アイルランド戦、スコットランド戦はいずれも成功率80%台。モールの成功率も低く、相手チームにはほぼ成功を許している。

やはり長年の課題とされてきたスクラムは、南ア戦でも9回中8回成功(南アは7回中6回成功)と成長の跡を示した。ラインアウトやモールでも創意工夫を重ね、技術を磨くことで身体的な不利を克服すれば、4年後のフランス大会ではさらに大きな花を咲かせることができるはずだ。 (平地一紀)

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