[ディーンズの目]一発勝負 序盤で勢い

大会は「やるか、やられるか」の決勝トーナメントに入った。この段階になると、いかに早い時間帯でペースを握れるかがカギとなる。準々決勝は、序盤から勢いをつかもうと腕相撲をするような試合が相次いだ。

アイルランドからトライを奪うニュージーランドのテイラー

3連覇を狙うニュージーランド(NZ)が、最近は分の悪かったアイルランドに46―14と快勝した一戦では、NZが次々と高速アタックを繰り出して防御の的を絞らせず、前半のうちにスコアボードに数字を刻んでいった。アイルランドは球を追いかけるだけで、自分たちのペースをつかめないままだった。

日本が南アフリカに3―26で敗れた試合は、日本が早めに得点を重ねていれば、違う展開になっただろう。南アは防御が良く、日本にプレッシャーを与え、失点のピンチもしのいで心理的に優位に立った。そして、体の強さを生かし、寝技で締め上げるように日本の勝機を奪っていった。

とはいえ、今大会の日本の戦いぶりは見事だった。グループリーグでは、身体的に上回るアイルランドに球を追わせる展開に持ち込んで金星をつかみ、スコットランドも倒して8強に進んでみせたのだから。

決勝はNZ―南アというライバル対決になりそうだが、他チームにもチャンスはある。特にウェールズは、準決勝でぶつかる南アに2016年以降は4戦全勝。今大会も豪州、フィジー、フランスと難敵を接戦で下して勝ち癖がついている。ジョーンズ監督率いるイングランドも、NZに対してアイルランド以上に激しく当たり、好き勝手にプレーさせまいと試みるだろう。 (パナソニック監督、元豪州監督、元NZコーチ)

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