[ディーンズの目]NZ対策 1年後の回答

私の出身国ニュージーランド(NZ)は、26日の準決勝でイングランドに7―19と敗れ、3連覇への道が絶たれた。選手は落胆しているだろうが、試合自体は「これぞラグビー」という素晴らしいものだった。

イングランドの選手が、激しいタックルでNZのB・バレットを止める(10月26日、準決勝で)

昨年11月のロンドンでの対戦では、NZが逆転勝ちした。イングランドはその試合で与えられた宿題をしっかりこなしてきていた。80分を通してエネルギーに満ち、フォワードが球際でプレッシャーをかけ続けた。一方、NZは効果的なキックに乏しく、両ウィングは仕事ができなかった。イングランドの方が心身ともにまさっていた。

イングランドは、地元開催の2015年大会でグループリーグ敗退の辛酸をなめた。当時のチームには経験と能力が欠けていたが、そこに経験も能力もあるエディー・ジョーンズが監督として加わった。雪辱を期す選手の思いと、才能あるコーチという二つの要素が絶妙のタイミングで結びつき、強力なチームが完成した。

NZは不本意ながら3位決定戦に回る。代表を退くであろう選手だけでなく、代表に選ばれ続けたい選手にとっても自らの価値を示す上で重要な試合だ。私が豪州を率いて3位となった11年大会では、準決勝後に「銅メダルにも価値がある。多くの人が君たちのために力を尽くしていることを思いなさい」と語りかけ、見事に勝利してくれた。偉大な代表選手というのは、どんな試合であっても軽んじず、全力を出し尽くすものだ。 (パナソニック監督。元豪州代表監督、元NZ代表コーチ)

準決勝敗退にぼう然とするオールブラックスの選手たちと、傍らで喜ぶイングランドの選手

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