NZ 有終の破壊力…3位決定戦でウェールズに40-17で快勝


前半32分、タックルを受けながらトライを決めるB・スミス(右)=冨田大介撮影

前半32分、タックルを受けながらトライを決めるB・スミス(右)=冨田大介撮影

W杯日本大会は1日、3位決定戦が東京スタジアムで行われ、3連覇を逃したニュージーランドが40―17でウェールズに快勝し、2003年大会以来4大会ぶりに3位となった。ウェールズは過去最高の3位に届かなかった。

速さ復活 3位

3連覇の夢が絶たれたニュージーランド(NZ)は、失意のどん底から立ち上がった。ミスや規律の乱れはあったものの、やはり強かった。「この機会を楽しもうと思った」と主将のリード。密集戦で圧倒された準決勝では封じ込められた、素早く、鮮やかなパス回しから、6トライが生まれた。

オールブラックスのジャージーを着るのが最後となる34歳のリードや33歳のB・スミスらが存在感を示した。開始早々、リードらがタックルされながらもつなぐ「オフロードパス」で前進し、ムーディーが先制トライ。B・スミスは前半32分に相手の間を抜けてトライを決め、前半終了間際にも右タッチライン際を突破してインゴールへ飛び込んだ。

「王国」NZにも苦しんできた歴史はある。2007年大会は準々決勝で敗退。ハンセン監督は「そこからW杯で2度優勝した。(敗戦の)痛みがあったからこそ、できた。(準決勝で敗れた)今回の痛みも、選手は忘れないだろう」と言う。歴戦の指揮官もチームを去る。B・スミスは「これから出てくる選手の活躍を楽しみにしている」と若手に将来を託した。4年後の頂点へ、NZの新しい旅が始まる。(帯津智昭)

NZ・ハンセン監督「決勝には行けなかったが、傷ついた中でこれだけの試合ができた。誇りを持ってNZに帰ることができる」

ウェールズ 最後まで全力

ウェールズは1953年以来、66年ぶりとなるNZ撃破はならなかった。

2007年からチームを率い、今大会限りで退任するガットランド監督は準決勝から先発を大幅に入れ替えた。大黒柱の34歳のA・ジョーンズらベテランに加え、20代前半の若手も多く起用したものの、3位を死守したいNZの突破を止めきれず、失点を重ねた。しかし後半18分、連続攻撃から今大会通算トライ数でトップに立つアダムズが自身7トライ目を奪うなど見せ場は作った。

今年は欧州6か国対抗を全勝で制し、今大会は2大会ぶりに4強入り。A・ジョーンズは「ウェールズラグビーの基礎がしっかりしてきた」と、去りゆく指揮官に感謝した。(矢萩雅人)

ウェールズ・ガットランド監督「NZはアタックが鋭かった。(試合間隔が短く)速い展開に苦戦した。選手には誇りを持って試合を楽しむようにと伝えて送り出した」

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