稲垣「解散するときは、みんな泣いて」W杯を振り返る


インタビューに答える稲垣選手(1日、東京都港区で)=吉川綾美撮影

インタビューに答える稲垣選手(1日、東京都港区で)=吉川綾美撮影

日本代表のフォワードとして全試合に先発出場し、初トライを決めるなど、史上初の8強入りに貢献した稲垣啓太選手(29)に聞いた。

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準々決勝で南アフリカに敗れた時にこみ上げてきたのは悔しさと、「もうこのチームで試合ができない」という寂しさでした。チームを家族同然に思っていたから、翌日に解散するときは、みんな泣いていました。

4年間かけ、外国出身者も含めて意見をぶつけ合い、互いを受け入れながら、ワンチームを作り上げました。誰もがチームに誇りを持ち、全てをささげています。

開幕前、自国開催の大会で結果を残さなければ、日本のラグビーが衰退するという重圧がありました。だけど試合が始まれば、ホームだからこそ受けられる声援が力になり、新たな歴史を刻むことができました。

大会を通じて伝えられたものがあったとすれば、必死に取り組むことの重要性です。自らが積み重ねたことを信じ、それを100%遂行できれば、強大な相手にも勝てることを見せられたのではないでしょうか。

大会中、台風で多くの被害が出ました。自分たちはラグビーでしか伝えることができません。選手全員が、少しでも被災した方に元気を取り戻してもらいたいと願い、試合に臨みました。

今大会は、苦しい時も熱い声援を送ってくれたファンとワンチームになって8強を勝ち取りました。今後も結果を残し、選手が人格を含め、子供やファンから憧れられる存在にならなければ、ラグビー人気は続かないと思います。私たちは精いっぱいプレーするので、今後もラグビー界を応援してもらえればうれしいです。

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