観客動員、視聴率…「数字」で振り返るラグビーフィーバー

スタンドから拍手を送る観客たち=杉本昌大撮影

9月20日から44日間にわたって開かれたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。悲願の8強入りを果たした日本代表の躍進もあって、大きな注目が注がれました。そのフィーバーぶりを日本代表の試合に焦点を当てながら「数字」で振り返ります。

日本代表は静岡県や愛知県でも開催されたグループリーグ戦に4連勝、初めて準々決勝も戦いました。スタジアムには大勢のファンが押し寄せ、選手たちは試合後、「スタンドの声援が力になった」と口々に感謝の言葉を述べました。

観客動員
ロシア戦(9月20日・東京スタジアム)4万5745人
アイルランド戦(9月28日・エコパスタジアム)4万7813人
サモア戦(10月5日・豊田スタジアム)3万9695人
スコットランド戦(10月13日・横浜国際総合競技場)6万7666人
南ア戦(10月20日・東京スタジアム)4万8831人

日本代表の試合は視聴率も、うなぎ登りでした。

平均視聴率(関東地区・ビデオリサーチ調べ)
ロシア戦(日本テレビ系)18.3%
アイルランド戦(NHK。主として試合後半を放送した午後5時10分~6時31分)22.5%
サモア戦(日本テレビ系)32.8%
スコットランド戦(日本テレビ系)39.2%
南ア戦(NHK。主として試合を放送した午後7時10分~9時26分)41.6%

瞬間最高視聴率のシーン
ロシア戦:日本の勝ちが決まる試合終了間際(25.5%)
アイルランド戦:日本の勝ちが決まった直後(28.9%)
サモア戦:試合終了間際に松島選手がトライを決めた直後(46.1%)
スコットランド戦:山中選手がラックから出たボールを蹴り出し、8強入りが決まった場面(53.7%)
南ア戦:南アがペナルティーゴールを決めて3-14となった後半23分(49.1%)

「にわかファン」という言葉もよく耳にしました。今年4月の読売新聞の紙面で「にわかラグビーファン」を名乗るコピーライターの糸井重里さんが「何となく通り過ぎるというので終わってしまうのはちょっと残念。W杯直前になり、『もったいない感』が増している。今は『にわか』の人と、『にわか』にもなっていない人が、『あのときは面白かったね』と思ってくれたらうれしい。(選手やファンは)面白さを一生懸命、伝えてあげてください」と提言していました。

選手の熱意やスタジアムの熱狂が伝わり、よい意味で「にわかファン」が急増したのは、数字を見れば実感できそうです。

日本の4強進出は実現しませんでしたが、準決勝以降も世界の強豪の真剣勝負にスタジアムは沸きました。

<準決勝>
イングランド対NZ戦(10月26日・横浜国際総合競技場)6万8843人
南ア対ウェールズ戦(10月27日・同)6万7750人

<3位決定戦>
NZ対ウェールズ戦(11月1日・東京スタジアム)4万8842人

<決勝>
南ア対イングランド戦(11月2日・横浜国際総合競技場) 7万103人

ビデオリサーチのデータをもとにした10月21~27日の週間視聴率ランキング(関東地区、同一番組は最高視聴率の日のみカウント)でも、ウェールズ対南ア戦(日テレ)が5位(19.5%)、イングランド対NZ戦(NHK)が9位(16.3%)と、多くの関心を集めました。

この注目度の高さを日本ラグビーの発展にどうつなげるか――。2023年のフランス大会での日本代表の活躍が期待されます。(斎藤明徳)

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