観戦ついでに温泉・お寺へ、お好み焼きやラーメンにも関心…ラグビー訪日客アンケ

 W杯のスタンドには多くの外国人ファンが詰めかけ、声援を送った(10月19日、東京スタジアムで)
W杯のスタンドには多くの外国人ファンが詰めかけ、声援を送った(10月19日、東京スタジアムで)

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に合わせ、読売新聞は観戦に訪れた外国人の男女100人に訪日の感想や予定を尋ねるアンケート調査を行った。滞在は平均約18日間で、大半は試合だけでなく、各地を観光すると回答。英会話やキャッシュレス対応など、東京五輪・パラリンピックへの課題も挙げられた。

最長57日

調査は大会期間中、全国12の競技場やファンゾーンで、記者が対面で実施し、21の国と地域の15~75歳から回答を得た。年代は30歳代30人で、40歳代20人、50歳代17人など。100人のうち74人が初来日で、過去に10回以上訪日していた人も5人いた。

「退職記念で来たからラグビーはもちろん、旅もゆっくり楽しむよ」。9月20日の開幕戦を東京都調布市のファンゾーンで楽しんだニュージーランド人のデイブ・マクビニーさん(54)は笑顔だった。48日間滞在し、大分県や島根県で温泉につかるのを心待ちにしていた。

大会は44日間行われたが、回答者の滞在期間は最長57日間。10~19日間が50人、20~29日間が21人だった。広島平和記念資料館や京都府の寺社巡り、富士登山などは人気で、温泉を楽しみにする人が目立った。すしやお好み焼き、ラーメンなど、日本の食に興味を持つ人も多数いた。

日本の「良い点」(複数回答可)については、79人が「親切」「友好的」などと回答し、もてなしへの満足感を示した。「地図を見ていたら、何も言っていないのに助けてくれた」(オーストラリア人女性)など、道案内や困りごとへの対応に感謝する回答もあった。

ほかの回答は「食事がおいしい」(29人)、「街やホテルが清潔」(19人)、「交通網が整備されている」(16人)など。伝統文化や治安の良さを評価する声も多く、スタジアムでの「ボランティアの笑顔」を挙げた人もいた。

「言葉」課題

「悪い点」については、58人が「ない」と回答。フィジー人のドレーン・ナイドゥさん(51)が「英語を話せる人がもっと多くいると助かる」と話したように、11人が言葉が通じないことを挙げた。

ほかに、物価の高さやクレジットカードが使えない店が多いこと、台風に見舞われたことを嘆く声が上がった。公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」の整備を求めたり、「日本人はどこでもスマホをいじっている」(フランス人女性)と首をかしげたりする人もいた。2020年東京五輪・パラリンピックについては9人が「再訪する」と明言。残りの回答は「検討中」「来日しない」がほぼ半分ずつだった。

「1日2万円」試算

大会組織委員会が開幕前に試算したW杯の経済効果は4372億円。このうち訪日外国人が飲食などで支払う金額は1057億円で、約24%に上る。1日滞在すると、1人あたり平均2万円の支出が見込まれるという。

元観光庁長官の溝畑宏・大阪観光局理事長(59)は「普段はアジアからの訪日が圧倒的に多いが、今回は富裕層が多い欧米からが目立ち、滞在期間も長かった。彼らがSNSで日本のすばらしさを発信すれば最高の広告になり、東京五輪への訪日客呼び込みにつながるだろう」と期待した。

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