[ディーンズの目]トップリーグ強化 今が好機

決勝戦の会場に集まったファンたち(2日)=伊藤紘二撮影

素晴らしいワールドカップ(W杯)が終わった。ラグビーの伝統国にとって日本はなじみのない土地だったが、開催国として高い評価を受け、チームもアジアの代表として初めて8強に進み、大会を盛り上げた。

北半球と南半球の2チームずつが4強に残ったことで均衡が取れ、決勝も見どころが多かった。南アフリカは全ての面で優勝にふさわしく、3連覇の資格十分に見えたニュージーランド(NZ)を準決勝で破ったイングランドに対し、開始直後から激しくぶつかり、ペースを握った。「NZ戦のようにはさせない」という力強いメッセージを送りつけるかのように、イングランドのプランを打ち砕いた。

日本は今、世界中から注目される存在になった。強豪との国際試合を組みやすくなるだろうし、トップリーグにはこれまで以上に世界トップクラスの選手が集まるかもしれない。

NZと南アフリカが、これまで3度もW杯を制覇できた理由が分かるだろうか。両国には、世界トップクラスの国内リーグが存在しているからだ。そこで選手は磨かれ、成長していく。

日本代表の一層の強化に欠かせないのは、選手が日常的により高いレベルの試合をこなしていく環境作りだ。トップリーグは今も素晴らしいが、まだ改善の余地がある。この機を逃すことなく、明確なプランを持って歩みを進めていくべきだ。(パナソニック監督。元豪州代表監督、元NZ代表コーチ)

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