【オーストラリア】 速くて精密な頭脳プレーで観客を魅了

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世界ランキング6位

ワールドカップ(W杯)では1991年イングランド大会、1999年ウェールズ大会で優勝している。愛称「ワラビーズ」は豪州に生息する小型カンガルーからとった。すばしこく走り回るラグビースタイルはワラビーそのものだ。緻密(ちみつ)なサインプレーを交え、ボールを動かし続ける。

接点の攻防でも仕掛けの速さで勝負してきた。フォワードは第3列のフランカー、ナンバーエイトを中心に、タックル後にボールを奪い取る「ジャッカル」でピンチをチャンスに変え、試合の流れを引き寄せる。

豪州には、かつてスクラムハーフにジョージ・グレーガン、スタンドオフにスティーブン・ラーカムという不動のハーフ団がいた。体格で勝る相手に緻密さで勝負するチームの頭脳だった。2019年ワールドカップ(W杯)日本大会に向けては直前までハーフ団の起用で模索が続いた。

W杯日本大会前の8月に行われた南半球強豪4か国によるザ・ラグビーチャンピオンシップのニュージーランド(NZ)戦を47対26で快勝した。序盤から試合の流れを引き寄せたのはスタンドオフのクリスチャン・リアリーファノだった。白血病を克服して、今回W杯のメンバーにも選ばれた司令塔は、正確なゴールキックで得点を重ね、NZの反撃の芽を摘んだ。翌週の再戦では0対36で完敗したが、リアリーファノの復活はワラビーズに攻守の可能性を広げた。スクラムハーフは3大会連続出場のウィル・ゲニアとニック・ホワイト、もう1人のスタンドオフにはバーナード・フォーリーが選出され、ヘッドコーチのマイケル・チェイカがどのような組み合わせで試合に臨むのかが注目される。

センターには力強い突破が持ち味のラインブレーカー、サム・ケレヴィが選ばれ、スピード豊かなバックスラインの攻撃にアクセントをつける。

複数のポジションをこなせるユーティリティーバックスとしてトリッキーなプレーが相手を惑わすカートリー・ビール、ジェームズ・オコナー、リース・ホッジがメンバーに入った。NZ戦勝利にも貢献したオコナーは2011年NZ大会以来のW杯出場となる。

フォワードはフランカーとナンバーエイトの第3列に注目したい。主将のマイケル・フーパーに加え、けがからの完全復帰が待たれるデイヴィッド・ポーコックはタックル後に素早く立ち上がり、相手ボールを奪い取るジャッカルの名手だ。ピンチをチャンスに変える。ベテランロックのロブ・シモンズはラインアウトやモールの核となる。

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