【イングランド】 2度目の頂点目指す「ラグビーの母国」

England

世界ランキング4位

飾り気のない白いジャージーには「ラグビーの母国」の威厳とプライドが漂う。北半球で唯一、ワールドカップを制したイングランドは、今大会で2度目の優勝トロフィー「ウェブ・エリス杯」を狙う。

頂点へのシナリオは、ヘッドコーチのジョーンズが描く。前回2015年イングランド大会で日本を率いた知将は、相手を徹底的に分析し、強みを消して弱みを突く戦術を組み立てる。その狙いは試合運びに如実に表れ、ラグビーが「駆け引きのゲーム」であることを実感できて面白い。

シナリオのメインキャストはスタンドオフのファレルだ。センスにあふれ、正確なパスとキックに加え、ハードなタックルでチームを鼓舞する。

ウィング、フルバックにはスピードと力強さを備えたメイ、ノーウェル、デイリーが並ぶ。オーストラリア出身のナンバーエイト・ヴニポラや、ロック・ロウズらフォワード陣が接点の攻防を制することができるかどうかが、鍵になる。

不安は、シナリオが狂い始めた時の修正力だろう。欧州6か国対抗ではウェールズに逆転負けを喫し、スコットランド戦では前半の大量リードを守れず引き分けた。

前回ワールドカップでは、開催地チームとして初めて決勝トーナメントに進めなかった。その汚名を返上し、再びの頂点に立てるか。

イングランドサポーターの歓喜の歌「スウィング・ロウ・スウィート・チャリオット」(Swing Low,Sweet Chariot)の大合唱を決勝の舞台で聞けるかどうかは、試合後半の戦い方にかかっている。

注目選手

ファレル(スタンドオフ)、イトジェ(ロック)

優勝した2003年オーストラリア大会では、卓越したスタンドオフのウィルキンソンがゲームメーカーだった。今大会も同じくスタンドオフのファレルが勝敗を左右しそうだ。イトジェはフランカーだったが、ジョーンズが代表ではロックに起用する。展開力に優れ、どこにでも顔を出す、ジョーンズ好みのハードワーカーだ。欧州6か国対抗で負傷し、復帰が待たれる。

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